前回の名古屋編に続き今回の刀剣遠征の旅は京都です。
去年見た鬼切がその後、刀剣乱舞の実装と京都国立博物館の展示で髭切として有名になるとは予想外でした。
今年は京都の地で膝丸といっしょに髭切は見ましたが、今回はじっくり観察するために再び北野天満宮です。
一言レポート
早めにきて北野天満宮を参拝して御朱印も頂き、御朱印帳チラ見。宝物館も2週めたっぷり満喫。髭切やっぱりいい!反り上がりっぷりが最高。馬上で勝てる感変わらず。それでいてキレイでいろんな角度で沸っぷりを楽しめた。最高だな。 #とうらぶ男子 pic.twitter.com/7JhNp5LMBm
— ないな (@poponainai) May 5, 2016
まとめ
- 髭切のこれで勝てる感の魅力たっぷりの反りの高さを楽しんだ
- 藤森神社駈馬神事は目の前の迫力がすごいしめちゃ混んでいた
- 幕末維新ミュージアム「霊山歴史館」で見た刀は誉の逸話が残る最後の刀剣活躍の場と感じた
北野天満宮 学問の神・驚きの「宝刀展」
公開期間は、平成28年4/16~5/31日(火)まで。神社はいつでも入れますが、宝物館は9:00開館。
髭切(北野天満宮では鬼切丸の伝来)を含む40振の公開があり、写真撮影もスマホ/携帯電話ならOKの情報。
また、同展にて史跡御土居の青もみじ苑に入苑料込みで入ることができます。
※ 参考:パンフレット(PDF)
藤森神社駈馬神事
鶴丸国永の過去にも繋がる1200年の歴史を持つ藤森神社。去年は御朱印巡りと馬っぷりを楽しみました。
今回は、5/5限定の馬にまつわる神事が想像よりアクロバティックなようで、見に行きたくなり訪れました。
2013年のこちらの動画でその臨場感が伝わります。
幕末維新ミュージアム「霊山歴史館」
今回、こちらの幕末新収蔵品展「近代日本の夜明け」にて新撰組関連の刀剣の展示が開催。
土方歳三の愛刀 銘「大和守源秀國やまとのかみ みなもとのひでくに」 が急遽展示されるとの情報を得ました。
第2期は5月8日(日)までなのでこの機会を逃さず行くことを決めました。
準備
京都の定番ですが、中心地から離れた場所にお寺や展示物が固まっており、今回は移動に苦労しました。
ルートは、北野天満宮-> 禅寺開催期間の大徳寺 -> 藤森神社 -> 霊山歴史館と決めました。
北に南に東にとけっこう厳しいルートです。
当日
JRではなく大阪出発の阪急を使っての西院駅へ。まずは京都の中心地をスタート地点にします。
そこから北野天満宮近くでおりられるバス(本数優先)に乗りました。
神社は朝からあいてますので散策しつつ、9:00開館にあわせて行動です。
北野天満宮付近の散策
- バス停は北へ向かうバスルート(京都駅から北がこの場所)のみを紹介
- 宝物館は境内入ってすぐの右側
- 御土居(ごどい)のもみじ苑も宝物館の反対側の左側に入り口あり
- 中央に社殿
- 土蜘蛛塚は境内から行ける場所。わかりづらいので注意。
- 寄り道するとたまたま、わらびもちで有名な練屋八兵衛さんあり
- 右奥の境内の茶店で長五郎餅で一休みもオススメ(特別な日のみ)
午前中は北野天満宮をグルグルとしていたのでこんな感じですね。
北野天満宮を参拝
朝8:30に到着したので、そこから境内をさんぽです。
この時間からでも御朱印を受け付けて頂けたのでありがたく参拝です。星欠けの三光門
。
鬼切丸の名をもつ御朱印帳。最近定番になっちゃいましたね。他のグッズも充実でグッド。
社殿は国宝。学問の神様としても伝わる菅原道真公をまつる立派な神社建築
北野天満宮 宝物館
ぐるっと散策したあとは開館時間にてさっそく宝物館へ。
約40振の刀剣に驚き、とにかく目に焼き付けます。
髭切最高。国広がいる!青江もいいんだよなーと感想を抱きつつ人が少ないうちの写真撮影と鑑賞です。
北野天満宮で髭切!今度知識仕入れてじっくり
— ないな (@poponainai) May 5, 2016
他の40振もすばらしく青江の直刃が好きだなと改めて。国広を今回は展示。ありがたい!1時間じゃたりないね。 #とうらぶ男子 pic.twitter.com/sZI2pnzToA
史跡御土居の青もみじ
刀剣を1時間ほど鑑賞して再入場前提でいったん青もみじを見に行きます。
若葉の息吹を感じる青々とした清々しさ。すばらしかった。
赤のイメージしかない紅葉でしたが、緑一色のもみじを目にしたときは心がうばわれましたね。
もみじ苑・宝物殿 特別同時公開。500円で刀剣の展示ともみじ苑を散策できます。事前に情報知っててよかったー。青々して癒される。秋も見たいね。 #とうらぶ男子 https://t.co/fbF8qsi9Sa pic.twitter.com/nGkrW9JOFl
— ないな (@poponainai) May 5, 2016
ふたたび刀剣展示を見た感想
ここからは怒濤の40振となりますが、個人的注目作中心のレポートです。写真撮影(デジカメNG)OK!
全体感はいつもお世話になっている刀剣訪問ブログさんの配置と写真が参考になります。
今回と同じ展示ではないですが、似た刀剣展示を今年していたのでそれほど違いはないものと思われます。
太刀 銘 国綱 / 伝:安綱 / 号:鬼切丸(鬼切・髭切・獅子の子・友切)
- 見よこの姿見といわんばかりの豪壮さ!
- この反りの高さに初見からほれこんでいます
- これより高い反りいくらでもありますが、この太刀のバランスが好きなんですよね
- 戦場で勝てる感満載が伝わってきます。実際にはどう使われたのだろう
- 刃文は沸立ちかな
- 光の反射をきれいにうけとめてくれる太刀でほれぼれしました
- 洗練されているわけではないのですが、刃文がひきしまって見えるんですよねー
逸話も多い太刀のため、安綱かな?と思わせる箇所は銘で判断したいところですがどうなんでしょうね。
今まで見てきた安綱と比較しても、おや?となりますが、地鉄の美しさは古刀に通ずる物があると感じました。
伝来のひとつに奥州もの?という話もあり、なんとなく自分の感性でも感じるところがありますね。
重文 太刀 銘 恒次
ほんと古青江好きですねー私。青江恒次ですね。
加賀藩五代藩主前田綱紀、元禄十五年の奉納刀。以後、50年ごとに奉納だそうです。
中直刃っぷりと小鋒のバランスがほんと好きなんですよね。
重文 刀(太刀) 信濃守国広 1607年奉納 / 拵(1607年)
名古屋で見てきたばかりの国広と比較しても鋒の市松模様なコントラストが同じ!と感動。
彫りのないしかも刀というより太刀として伝わってますねという語りがおもしろい。
拵の梅っぷり。北野天満宮関連リンクとして奉納刀としてすばらしい作ですね。
猫丸はどーんと紹介
ご存じ系なので一枚写真。
一番身幅広くて厚みがあった脇差
今までみてきた刀剣で過去最高に幅が広くて厚みがありました。
この厚み、伝わりますかね?
春の京都 禅寺一斉拝観 大徳寺で禅探訪
北野天満宮を後にして、バスで北上し、建勲神社前の大徳寺に行ってきました。
このゴールデンウィークを狙って旅を決めたのはこの期間限定公開の多い大徳寺狙いです。
ちょうど、禅の節目の年なので普段公開しないものが公開されていて楽しかったですが
多すぎだよ!!!全然余裕がなかったのチラ見して次の目的地へ向かったのでダイジェストです。
できるだけたくさんまわりましたが、そのうちの3つを紹介します!
大徳寺 黄梅院
千利休の晩年につくったお庭が公開!
中の庭園は写真撮影禁止でしたが、入り口だけはOKなので記念に撮影。
お庭は壮大な光景が目の前に広がっていましたね。
大徳寺 龍源院
こちらは写真撮影OK。幽玄な光景が広がっていてときめきましたね。
お庭がどれもほんとステキでした。写真は、最小の石庭、東滴壺(とうてきこ)です。
それなのに、カジュアルに日本最古の火縄銃がおいていたりあなどれない。
大徳寺 総見院
これも、限定公開。
本能寺の変直後の信長の姿を像としてまつっている場所ですね。
信長公のお写真は撮影禁止でしたが、思ったより凛々しい顔立ちでした。
藤森神社で馬を見る
盛り沢山の情報量を抱えきれずに大徳寺を後にしてお昼をとりつつ南下。藤森神社です。
これも、5月5日限定の馬の神事のためだけに訪れました。
めちゃくちゃ混んでいて大人気の祭りでしたので、行く方は場所取り必死です。
これ、見に来てほんとよかったです。
最後に梁山歴史館
駆け足ですねー。このあたりからは、日もくれるころ。
閉館時間ぎりぎりまで展示を堪能しました。が、館内撮影禁止!なので報告だけですね。
窓に龍馬の手紙をつづった演出のお竜さん語録が地味に志高くてしびれました。
刀の展示感想
- 土方歳三の愛刀 銘「大和守源秀國やまとのかみ みなもとのひでくに」
- おしゃれ!とにかくこしらえがオシャレすぎる。こんなのずるいってな刀身とのセットでした。
- 刀は新選組らしい、刺すための戦闘用という感じが伝わりましたねー。
- 龍馬を刺したと伝わった脇差もあった。
- 西郷を介錯した刀、ってのも。その家の誉としての伝来もあるのでしょうね。
京都の次は奈良だ!
これで、京都編は終了です。
ものすごい駆け足に見えますが、駆け足です。刀剣目的なので北野天満宮満喫コースですね。
それでも、藤森神社行けてよかったなーだけど、大徳寺よるなら建勲神社行きたかったな!
次で、ラストの奈良編です。三条小鍛冶宗近さんのところで庖丁を買ってこの旅はフィナーレを迎えます!