この前、映画 日本刀の特典で解説つきで刀剣博物館を楽しみました。
大変すばらしい体験をしたのと、並んだ刀剣たちが素晴らしく早々に2回目を見に行きました。
今回は、そのレポートですね。
簡易レポート
今日は『映画 日本刀』の特典で刀剣博物館さんの貸切展示解説つきの日。鍋島藤四郎について解説お願いしつつ鑑賞。貞宗、来国俊好きなことを再確認。正宗の短刀すご!あとTwitterで繋がっている方と挨拶する機会が多々あってうれしはずかし。 pic.twitter.com/dBvXfiwlDL
— ないな (@poponainai) 2016年5月23日
月曜日だけど特別開放で1,2時間ほど刀剣博物館さんの解説を聞きながら鑑賞する機会を得ました。
刀剣博物館にまたきた!閉館時間までたっぷり鑑賞。見たいなと再注目した刀剣どれもよかったし、今回は擦りあげられた刀が多かったからその姿にも注目したら収穫の多い日であった。来国俊の澄んだ色ええわー。貞宗の鋒がたまらんかった。 pic.twitter.com/hTeHVfH7HM
— ないな (@poponainai) 2016年6月5日
後日、見た刀剣を勉強しなおしたり、改めて見たい刀剣を見たりと満足!
どの刀剣がよかったですか?
刀剣博物館 第二十四回特別重要刀剣等新指定展
- 会期は公式ホームページより引用で1ヶ月ないです
平成28年5月17日(火)~6月12日(日)
ほとんど個人蔵なので次出る機会がない
- 解説で教えてもらったけど個人蔵なので、次出てくる機会がわからない鍋島藤四郎。
- ほかの刀剣も今回は刀剣博物館さん所有じゃないのでどれも貴重なようです。
解説より納得した太刀と刀の違い
- 銘が入っていないと刀になることもある
- この前見た、太刀サイズ(78cmある)長谷部国重を見た時は朱銘で刀だった … 黒川古文化研究所
- 展示方法も表を考えると打刀スタイル
- 今回見た、「31 太刀 銘 築州(以下切)伝左文字」は、銘が残っているから太刀
- 太刀スタイル展示
鍋島藤四郎の謎
- そもそも、なぜ出てきた?となりますが、2011年に実際に販売されたとの情報も。
- 継平押形 : 附・本阿弥光徳同光温押形集
- デジタルライブラリーで読める
- 鍋島藤四郎のことを調べたくて見たけど、ヤケ扱いだったー。ので特に情報もなく。
- 他の書籍でもヤケは本当か?といわれていましたが、今回登場というわけですね。
刀剣感想 1回目
- 気になった刀剣はたくさんだがあえてだと正宗がピカ一
- 午前に1時間、午後に1時間と解説つきと、時間たっぷり鑑賞
- 時間足りなくて集中して見ました
「12 短刀 (朱銘)正宗」
- 地沸がくっきり
- 鋒に黒プツっとわかる
- 刃中の動きも
- 湯走りでいいのかな?なみなみした姿を刃文からだけではなく肌から伝わった
- 本来は刃文の中なので表現としては湯走りは正しくないでしょうがそれだけ沸づきってことですね
- 見応えがあってあきなかったですねー。
しかもメモはゆばしーとなって、湯走りって言えてないですね。
「1 短刀 銘 吉光 (名物鍋島藤四郎)」
- 梨子地肌でいいんだろうな
- 肌がほんとつんでてキレイだった
- 真ん中の働きが様々で黒さがないから境目がわからず、映りでいいのかな?と思いながら見てた
- 線状だったり乱れてたり
- 刃文も直刃調でキレイ
- 根本がぐのめ?のたれ?ぽかった
「5 短刀 来国俊 文保二年正月日」
- これが今回の来国俊の中ではお気に入り
- 見どころが多くてあきなかった
- 小烏丸作りみたいな形の作りがなんて名前か思いだせないが、短刀にしては珍しい形あった
- やっぱ、国俊だなー
※ この造りは 冠落とし造り
でした … Twitterで解説いただきました
「13 刀 無名 貞宗」
- これぞ砂流しだ!ってなった
- 伏見貞宗を見たときと同じ箇所あった。伝わる。
- 好きな刀はもっともっと見てたいね
「18 太刀 高□(伝古備前高平) 金象嵌 高平の目」
- これが今回のメイン展示の三平の高平
- 見るところ多い太刀でこれ刀剣用語でなんていうの!状態に
「23 刀 無銘 備前三郎国宗」
- おや、光忠っぽい互の目だなと思ってのぞいたら、国宗!
- 逆足バリバリな刃文
- 国宗見れたのか全然見たことないぞと。もっと見たかったーといった一振だった。
- 映りがけっこう見えたと思うので次見るときはそこに注意する。
こちらもTwitterのフォロワーさんから解説をいただきました。
要約:刃染み(刃の中の少し潤んだように見える刃)があるのが特徴とのこと
刀剣感想 2回目
- 14:00から閉館までいたので2時間30分たっぱりですね。休みなく見ますよー。
「13 刀 無名 貞宗」
- 好きなのでもう一回じっくりと。横の志津と比べがいがありました。
- 鋒の先端まで砂流しが走っていたのが感動的でした!見つけたぞ!ってなった
- はきかける造りなのですが、非常に魅力的でしたねー
- 汚い絵です!刃文が青くゆらぐ感じがたまらなかったです
「1 短刀 銘 吉光 (名物鍋島藤四郎)」
- 初日と比べて銘に注目
- 図録と見比べても、光のハネ具合、吉の囲い具合がそのまんまでした
書いてみた。こんな感じでしたね。
「23 刀 無銘 備前三郎国宗」
- 解説いただいたのでじっくり
- たしかに、刃の中にうるんだ刃それもいくつもあるのが確認できました
- これかー刃染み
「8 太刀 銘 包永」
- 銘がくるんとしていたのが特徴的。その字体も旧字体かな?って思わせておもしろかったです
- 根本の地斑が良かったですねー
- 事前に大和伝調べたので柾目っぷりに注目できました
- 刃文はのたれっぽくも見え乱れっぽくも見え
「15 無銘 志津」
- 青い!
- 沸がキレイでした
- 二重刃と思わせる箇所がくっきりしていて楽しい
- 見るところがおおい刀だったので、今後も注目したい人です
「21 太刀 銘 久宗(古一文字)」
- 姿見がいい!
- 一番よかったかも … つまり古刀が好きという
- 砂流し見える
- 中直刃キレイ
- 鋒のかえりがとてもいい
- これも二重刃を思わせる箇所あり
「37 刀 銘 繁慶」
- 見たかった!
- 薬研茎がはっきり … 全体とおして姿を見るとおもしろい
- 銘が調べたとおりで、まる字でユニークなんだよなー
- 松川肌も堪能できました。目に焼きつけたぞ
すりあげの刀たちに注目
- 2,3,4の展示の来国行、二字国俊(朱銘)、三字国俊の比較ですりあげっぷりに注目
- 2 … 茎が長く見えます。でも、よくみると磨上げ箇所によりそう見えるとよくわかります
- 3 … 茎が短く見えます。銘があった箇所がはっきりと削れていると想像できます
- 4 … 太刀扱い。銘が残っています。長さは、2, 3と2,3cmしか変わりません
- 4は、どう見ても元の茎は指の長さもない長さしか残ってなく銘を残す意図が読み取れます
一言感想
- 「2 刀 無銘 来国行」 … 足がよく見えた
- 「4 太刀 銘 来国俊」 … 鍛えが大変美しい
- 「10 刀 無銘 行光」 … 肌キレイ
- 「17 短刀 銘 佐伯則重作」 … 根本のグラデーションがすばらしい。4層に見える箇所ある。銘キレイ
- 「20 太刀 銘 宗吉作」 … 茎の角ばった箇所が気になる
- 「24 短刀 銘 守家」 … ぐのめってる
- 「25 刀 真守」… 100cmある?って思わせる豪快さ。身幅が広くて南北朝?と思わせる鎌倉中/後期
- 「28 太刀 銘 常遠(備中)」 … 青くすんでいた!青白い
- 「30 太刀 銘 備州住親次」… ぬめらってる。なんだろこの感じ。
- 「31 太刀 銘 筑州(以下切)(伝左文字)」 … 後期っぽい。銘がある太刀なだけでありがたい。
- 「33 短刀 銘 筑州住左(行弘)」 … 根本が並々な映り。見応えあるのでけっこう好き。
終わりに
今回は2回目は勉強していったのですが、そのときに役立ったのは日本の美術シリーズでした。
広島県立美術館でも徳川美術館でも見かけた「日本の美術」。刀剣だけをピックアップしておいてゲットした。
— ないな (@poponainai) 2016年5月9日
特にトーハクの小笠原さんの解説は好きなんだよなー。
No.107 山城鍛冶
No.137 刀剣 大和と美濃
No.155 新刀 pic.twitter.com/cfFdh7sSMx
このシリーズを読んでいたので、山城伝、美濃伝といった普段気にしなかった刀剣も見れてよかったです。
今回は会期が短いですが、時間たっぷり見れたので満足です!