大満足!一日で回る奈良の刀巡り(法隆寺→薬師寺→奈良駅)
今年は、刀剣乱舞コラボで京都や島根県出雲市に行ったり、いつもの両国の刀剣博物館や東京国立博物館で刀剣鑑賞を楽しんでいました。
相変わらず全国の刀剣と歴史を追い求めて遠征を続けています。
さて、今回は、金曜日を利用して一日で奈良の主要スポットを強行突破してきた「奈良遠征記」をお届けします!
これまで行ったことのないルートで巡ったので、新鮮な感動と驚きに満ちた素晴らしい一日になりました。
はじめに
今回の奈良遠征、事前の計画では京都まで足を伸ばす予定でした。
しかし、法隆寺の見どころが多く、巡るスポットは予定より少なめになります。
結果的には、奈良エリアに全力を注ぐ形になりました。
今回の大きなトピックは以下の3つです!
- 初めての法隆寺: 特別展「戦国争乱期の法隆寺」で家康の願いが込められた刀剣に出会う
- 薬師寺「刀の教科書展」: 大倶利伽羅や蜂須賀虎徹を間近で鑑賞
- 奈良県立美術館: 刀剣と人間国宝・吉田文之の「撥鏤(ばちる)」の繊細な美に感動
それでは、当日の様子をタイムライン順に振り返っていきたいと思います!
初めての法隆寺
朝、8:30頃に大阪駅を出発します。
大阪環状線からJR大和路線に乗り換えて法隆寺駅へ。
駅から法隆寺までは徒歩で20分ほどかかるため、駅前からのバスを利用するのがスムーズでした。

実は、法隆寺へ行くのは今回が初めて。
10:00頃に到着すると、平日にもかかわらず修学旅行生やツアー観光客でかなり賑わっており、さすが世界遺産!と思わせる圧倒的な雰囲気でした。

法隆寺西院伽藍の境内の主要箇所をくまなく回ったのですが、想像以上に飛鳥時代の貴重な仏像や建築がそのまま残されており、歩くだけで感動の連続です。
どこへ行ってもほとんどが奈良・飛鳥時代の国宝ばかり。
もっとさくっと寄る予定でしたが、ここが今日のメインスポットとなりました。
空間、今回の目的はもちろん刀剣です。
大宝蔵殿で開催されていた特別展「戦国争乱期の法隆寺―秀長とその時代―」を見に行きました。

刀剣目当てでしたが、圧倒される物量の仏像の数々に目を奪われます。
本当にどこを見ても素晴らしい仏様ばかりで、終始圧倒されっぱなしでした。
刀剣はいくつか展示されており、目玉である「源家康」と、裏に金象嵌銘が施された剣「信国」を見ることができました。
また、一部のエリアでは懐中電灯を借りて鑑賞して良く、刀身を照らしながら鑑賞しました。
神社やお寺でこの鑑賞スタイルを昔体験したことがありますが、近年では珍しい取り組みですよね。
全体的に少し錆び付いている刀が多めでしたが、お寺の蔵で守られてきた歴史も含めて、背景を想像しながら鑑賞を楽しみました。

その後も、西院から東院伽藍の夢殿へと順番に移動しました。
気がつけばたっぷり法隆寺で2時間を過ごしていました。
それくらい見どころが多く、魅力的な場所で、さすがは法隆寺と恐れ入るばかりです。
「cafe こもど」でお麩づくしランチ
次の移動を気にしつつ、お楽しみのランチタイム。
法隆寺東院伽藍のすぐ近くの可愛いらしい「cafe こもど」さんにお邪魔しました。
表の看板を見ると、斑鳩は「竜田揚げ」が名物とのこと。
今回はお麩メニューも豊富なランチをいただきました!

※ なお、調べたところ、斑鳩町といえば、百人一首の紅葉で有名な竜田川から来ているらしく「竜田揚げ」の名前の由来のようです。
唐揚げやカレー煮のお麩もあって、バリエーションが豊富で美味しくて大満足でした。
ほっと一息ついたところで、次のエリアへ移動開始です。
予定変更しつつ、いざ薬師寺へ!
ランチを終え、「法隆寺前」バス停へと向かいます。
ここから13:09発の奈良交通バス(97系統)に乗って、乗り換えなしで直通で薬師寺へ向かえるという、とても便利なルートです。
ただし、1時間に一本ペースなのは注意が必要。
バスを待ちながら、ふとルートを再確認していると、橿原神宮の宝物館が「15:00閉館」であることを知りました。
法隆寺はすぐに回れると甘く考えた結果、橿原神宮にはまず間に合わない時間になってしまいました。
非常に悩みましたが、今回は橿原神宮を諦めて、薬師寺での鑑賞を最優先にしてそのまま西ノ京へと向かいました。。
もっと事前に調べておけばと思いつつも、その時々の状況に合わせて動くのも旅の醍醐味です。
薬師寺「目で観る 刀の教科書展」

バスに揺られて薬師寺に到着したのが14:00頃。
バスを降りると、こちらでも修学旅行生の姿がちらほら見られます。
それ以上に、平日にもかかわらず刀剣目的の方が多く、境内は予想外の賑わいを見せていました。
早速、薬師寺の「食堂(じきどう)」で行われていた特別公開「目で観る 刀の教科書 展 ―噂の刀展Ⅵ―」へ。

この『噂の刀展』シリーズには、合わせると今回で4回目くらいの訪問になる気がします。
名だたる名刀が一堂に会しており、本当に「教科書」の名に相応しい丁寧さと圧倒的な展示量。
そのため、いつも、その日特に目に留まった刀を中心にじっくり鑑賞するようにしています。
ざっと、以下の刀が今回とくに見ててよかったなと思った感想を残しておきます。
- 「刀の教科書 展」ー噂の刀展Ⅵーで特に良かったメモ
- 蜂須賀虎徹: 2回目の鑑賞。今回は美しい杢目(もくめ)を発見!
- 大倶利伽羅: 改めて見やすい展示で、魅力的な刃文もバッチリ堪能。
- 波游ぎ兼光: 今回の展示の中で、一番の輝きを放っていました。
- 肥前国住陸奥守忠吉(三代): イチオシ!姿も美しく、切先(帽子)まで見事でした。さすがは新刀の特別重要刀剣です。
- 福岡一文字の成宗: 圧倒されるほどの強い覇気がありました。
- 乱南紀・二年仏孫六: どちらも非常に好みの作風で大満足。
- 大和派: 展示が手厚く、どれも重要刀剣や特別重要刀剣ばかり。並ぶと凄さと違いが際立ちます。
通常の境内参拝も含めて、しっかりと薬師寺の美しさと刀剣の魅力を堪能しました。
近鉄で奈良駅へ!奈良県立美術館で「刀と撥鏤」

薬師寺最寄りの西ノ京駅から近鉄に乗り、大和西大寺駅で乗り換えて近鉄奈良駅へ。
閉館も間近に迫った16:00、なんとか『奈良県立美術館』に到着しました。
時間のやりくりに追われ、気がつけばすっかり夕方です。
こちらで開催されていたのは、特別陳列「日本の伝統文化を知る 刀と撥鏤(ばちる)」です。

お目当ての刀剣コーナーはもちろん、今回とても新鮮だったのが、もう一つのテーマである『撥鏤(ばちる)』でした。
撥鏤とは、象牙を赤や紺に染め、その表面を彫って模様を表す古代の工芸技法です(正倉院宝物にもその名品が見られます)。
息をのむほど細やかで鮮やかな美しさで、これまでに見たことがない造形物だなと深く心に残りました。
一部撮影可能なエリアもあり、意匠を凝らした美しい「鐔(つば)」の数々をカメラに収めながら、じっくりと鑑賞を楽しみました。
クタクタの帰路で、京都はまたの機会に
当初は金曜日ということで夜間開館している京都国立博物館(京博)まで行けるのでは?と考えていました。
実際、奈良駅から京都駅間では1時間かからずに特急で移動でき、一日で回る想定です。
しかし、さすがにここでエネルギー切れで、すっかりクタクタになってしまったため、京都行きは諦めました。
帰り際、奈良駅周辺の国際色豊かなインバウンドの賑わいに驚きつつ、のんびりと過ごしている鹿たちに癒やされながら帰路に就くことにします。

おわりに
今回は、これまでなかなか足を運べていなかった法隆寺からスタートし、薬師寺、奈良県立美術館と、刀剣を中下としたルートを巡りました。
特に法隆寺は、そういえば今まで行ったことがなかったと改めて気付かされました。
実際に行ってみると飛鳥の歴史の深さに圧倒されるばかりで、ついついこちらがメインの旅になっていました。
刀剣といっしょに観光も食事も楽しむ。
この遠征を続けていてつくづく思うのは、旅からは本当に色々な楽しみを受け取れるということです。
まだまだ行きたいところはあるので、常に先の予定を入れて、計画を立てたいと思います!
皆様もぜひ、歴史と刀剣をめぐる奈良の旅の機会があれば、今回のルートを参考にしてみてください。
奈良と京都は近いですが、奈良だけでも行きたい場所で溢れていることが伝われば幸いです。