今回はキョーハクで刀の展示を見に行きました。
目当ては秋田藤四郎です。
また、この時期限定の京都のお祭りや当別展示にも足を運びました。
一言レポート
キョーハクで名刀聚英 永藤一の愛刀。秋田藤四郎のその輝きに息を飲む。吉光の典型。しゃがめば肌わかる。イチオシは秋広。沸付の激しさに加えて横一線の金筋は稲妻かな。あと珍品が多すぎて予想して見るとええ!ってなることが多い。貞綱の見事な映りは三角座りで。図録あるよ。#とうらぶ男子 pic.twitter.com/yiJV75rjSS
— ないな (@poponainai) 2017年6月13日
まとめ
- 秋田藤四郎はこれぞ吉光の輝きと納得の光を放っていた
- はじめて行った清水寺で屋根葺き替え工事の本堂を目にしてきた
- 藤森神社の紫陽花祭と瑠璃光院の異空間と京のイベントを楽しんだ
特集展示 名刀聚英 ─永藤一の愛刀─
京都国立博物館で久しぶりの刀剣の特集展示です。
1階の特別展示室に秋田藤四郎。金工展示室でも刀を展示。
会期は2017/6/13~7/17まで。
当日
夜行バスで京都の朝の幕開け。清水寺で楽しんで藤森神社の紫陽花まつり。
キョーハクに行って刀剣を楽しんだあとは狙っていた京パフェをお昼ごはんがわりにして休憩。
比叡山側に北上して、この時期限定の瑠璃光院の景色を拝みに行きました。
夜行バスで京都駅に到着
簡単に朝食をすませて、この日の予定を再確認。
朝の7:00前後とまだ早い時間帯。
この時間でも空いている場所はと検討した結果、清水寺へ。
はじめての清水寺
バスで最寄り駅に到着後、清水坂を登り観光地の雰囲気を感じる町並みをぬけておよそ10分。
坂を登りきると入り口の仁王門がお出迎え。
時間帯によっては写真撮影禁止とのことで、普段は混雑するみたいです。
間もなく遠足の小学生の集団が後ろから合流。外国人の観光客も増えてきてさすがの人気スポットですね。
先に進んで鐘楼や立派な三重塔を拝見しつつ進むと工事中の本堂とご対面。
小高い山際にあることすら知らない程度の知識で訪れた今回が初めての清水寺。
あえての工事中という珍しいときに行きたくて訪れました。
全体が見渡せる場所に移動すると、屋根の上で工事中のかたがひょいひょいと移動していてびっくりです。
こちらは、飛び降りちゃダメでしょって高さの本堂から見下ろす音羽の滝。
階段を降りて滝に近づくと、小学生らがはしゃぐ行列。
恋愛飲めよーってはやし立てる声が聞こえて微笑ましいです。
ここでは、学業・恋愛・健康の3種の効能から選んでお水を飲む場所。
私もお水を一口頂いて、下から本堂を見上げました。
改修の無事を願いつつ完了したらまた来たい場所ですね。
キョーハクへいく前に藤森神社へ
その足で近くのキョーハクへいく予定でしたが、スケジュール判断の結果、藤森神社を目指します。
清水寺から徒歩で清水五条駅へ向かい、最寄りの墨染駅へ。
お参り後、早速、狙っていた紫陽花まつりの御朱印を頂戴します。
ちなみに、限定の鶴丸国永のしおりカードもいっしょに手に入れました。
藤森神社の紫陽花まつり
境内の庭園が紫陽花の咲くお庭。
こちらで、咲き始めた紫陽花を楽しみました。
ハート型を発見。
こんなにも多くの紫陽花を目にしたことがないので、発見があり楽しかったです。
最近、旅を重ねることで季節の移ろいや花の美しさに心がおどるようになりました。
本日の旅のメインであるキョーハクへ
電車で二条駅へ。さあ、いよいよキョーハクです。
常設展はトーハクの年会パスで入ってお目当ての刀剣コーナーへ真っ直ぐ進みます。
今回も、思いっきり刀剣をフィーリング観賞で楽しみました。
刀剣観賞の感想
このかたの刀は珍品ぞろいです。
作風よりこれっぽいと思ったら違うという感想を何度も抱く不思議。
一人感嘆しながら、今回の展示を楽しみました。
秋田くんは後半に見たのですが、先に感想を記載します。
その後は、順番に刀を見た感想を中心にメモをおこします。
短刀 銘 吉光(名物秋田藤四郎)
とにかく肌ですね。この肌。美しい。
しゃがめば透き通った肌が見えてきます。
吉光の典型。ずーっと見ているだけで満足できる短刀でした。
太刀 銘 信実/秀正二人
のぶざね。京ものっぽいなーと感想を抱いたら備前。解説より技術交流の可能性も。
鎬の肌立ちが好み。刀工銘を調べても載ってないので希少そうです。
共同作のようで、秀正という方もあまりきかないですね。珍しい。
短刀 銘 備州長船住長守/建徳□年十月日
地沸見て相州!と思ったら見事な映りっぽい霞になんで?と思考が閉じると相州備前の解説。
沸出来がヒントとはいえ、今まで見た相州備前の中でも特徴はっきりで見事すぎませんか。
こんなのばっかりかよーってテンションがいい意味であがりました。珍品。
中ほどに食違刃に見える箇所。地沸ポツポツ。そして、足がアロエみたいな刃文にニンマリ。
太刀 銘 貞綱
黒いなーという感想から伯耆っぽさを感じましたが、やはり古伯耆。
解説に映りが見事とあるのにちっとも見えてこない映り。
試しに思いっきりしゃがんでみると、見事な映りが一面に広がり驚きました。
この順番で3振をみて、永藤一の収集のすごさに気づきます。
そのまま秋田くんが気になって部屋を移動します。またあとで戻ります。
重文 短刀 銘 相州住秋広/永和二
今回のイチオシですね。
わかりやすい相州。そして秋広を感じたら秋広。
皆焼。肌に向かって縦に伸びる沸。これは稲妻といっていいかと。鳥肌もの。
刀 金象嵌 銘 義弘/薫山(花押)
見たことある帽子と思ったら郷でした。
物打に強烈な金筋。金筋が多め。江の刃文はたなびきますね。
知久江。ちくごう。伊達家伝来とのこと。
短刀 銘 実阿
好きな実阿。今回楽しみにしていました。
墨汁が染み出したような肌。モクモクしていますね。地沸が目立ちます。
金筋が断続的に見えるのがおもしろいですね。
重文 短刀 銘 左/筑州住
刃文でしょう。この右下がりの階段状にだんだんと見えるのたれ互の目。
この刃文は出せないですよねー。鑑賞中は出せねーって心でつぶやいちゃいました。
茎のスタイルが好み。帽子の返しが左っぽさあっていいですね。
短刀 銘 金重/應安二年三月日
久しぶりに見ましたね金重。
肌立ちが気泡のように浮き出ているのがおもしろいです。
槍 銘 村正
すごい全然見えない。180cmの目線をつくってもしゃがんでも光が届いてないという意味で。
それでも見せるすすどさ。すすどい。これ見惚れますね。
銘がめっちゃ村正!とうれしかったです。
短刀 銘 国吉
国吉でいつも思うのが、めちゃくちゃキュートな銘です。
板目きれいな肌。長く見える茎。食違刃に見える刃文。おもしろいです。
短刀 銘 国行
身幅のあまりの広さになんでとなる国行。脇差で初めて見ました。
沸が強い湯走状の箇所が好きで、地刃の吸い込み力が高いですね。
帽子が注目かと。返しの変化が隠れています。
斜めにしゃがんで地沸を楽しみました。
刀 銘 繁慶
はんけい。ですが、しげよし、とのふりがな。
せっかくの魅力的な銘に目釘穴がもったいない。
地沸が美しいですねー。この肌立ちもいいです。
ぐるっと回って図録を買って
仏像や古文書を見て、物販で図録を買ってウキウキな時間でした。
永藤一さんの刀剣コレクションは技術系譜を追い求めた結果なので見処たっぷり。
図録はカラーで500円。楽しんだキャプションと同様の文面があってお得です。
豪勢なパフェがおひるごはん
お腹もすいたので、フォロワーさんの情報を参考に三十三間堂よりのパフェへ。
お昼はパフェ。キョーハク近くの茶匠 清水一芳園 京都本店。話に聞いていた清水パフェを求めて。チョコクランチ、ババロア、コーヒーゼリーが底でまっていて、白玉に抹茶ソフトに抹茶クリームと食べ進めていく幸せ。一つ一つがしっかりとした味でそれが一体となってく。お腹いっぱい。オススメ。 pic.twitter.com/lQIrFRXQJv
— ないな (@poponainai) 2017年6月13日
見よ、この美味しいでしょアピールしかしていない見事な甘みの層を。
おひるごはんがわりにペロリと頂きました。
次は、残り時間で比叡山よりの北へと移動します。
戸惑いの叡山電鉄
キョーハク近くのバスで北へ向かったあとは電車に乗り換えます。一乗寺スタート。
ここで、なれない電車に乗り方を間違えて鞍馬へ行きそうに。危ない。
二通りのルートがあったことに気が付き、乗り換えて八瀬比叡山口駅へ。
山に来ると夏でも少し涼しいですね。
高野川のせせらぎに耳を傾けながら今回の旅の最終目的地を目指します。
そう、この季節限定の瑠璃光院の彩るその景色を見に!
圧倒的色彩空間の瑠璃光院
春の特別拝観がやっていることを知りまして今回タイミングをあわせて見に行きました。
鏡面状の机に反射する青もみじの美しさ。
ベストショットを狙う人たちで賑わっておりました。
ステキなお庭でお茶をいただきほっこり。
このあと、形だけですが写経体験をして、近くの美術館にもよって今回の京の旅も終わりです。
はしだてでばんごはん
同じ電車で終点の出町柳駅へ。バスでスタートした京都駅に戻ります。
駅チカの伊勢丹別館で前からフォロワーさん情報で行きたいと狙っていたお店で旅の締め。
すずきと好きなかき揚げをおいしくいただきました。
駅前で使いやすくていいですね。
この系列店は鉄板の味だそうでまた行きたいですね。
おわりに
京都を今回も思う存分楽しみました。
いつ来ても新しい発見がある尽きない魅力の京都。今回は珍しく観光地を抑えたと思います。
そして、このままJRで岐阜へと向かい、翌日は念願の岐阜で刀剣観賞三昧なのでした。