#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

三島の刀剣乱舞コラボを楽しみながら佐野美術館で焼けた刀を見た話

新年一発目の刀剣遠征は佐野美術館です。
刀剣乱舞と三島のコラボも楽しむ平日の旅のレポートになります。

一言レポート

まとめ

  • 三島駅付近は散歩するだけでも楽しいしご飯も美味しいし人はあたたかいしいつ来てもいいところ
  • 鯰尾藤四郎が過去最高のライティングだけあって体が震えるほど感動した
  • 燭台切光忠(太刀置き)を見て旅のはじまりに思いを寄せて涙があふれた

三島市×刀剣乱舞-ONLINE-コラボレーション企画

刀剣男士「不動行光」「骨喰藤四郎」「宗三左文字」でのコラボレーション とあるようにこの三振とのコラボです。
パネル展示やコラボ商品にスタンプラリーがあります。
三島の町にふれながらコラボを楽しむことができます。

今回は コラボ電車展示会 が珍しい試みですね。
電車にも注目です。

REBORN 蘇る名刀

佐野美術館で挑戦的な展示が開催されることになりました。
挑戦的としたのは焼けた刀を中心に展示する試みだからです。

平成31年1月7日(月)~平成31年2月24日(日) となります。
前期・後期にわかれているのでお目当ての刀剣があるかは目録(※pdf)で確認しましょう。
また、その期間も刀によって一週間ほどずれがありますのでご注意ください。

佐野美術館のコラボは過去に体験していますので以前のレポートも掲載しておきます。
注意点は 木曜日が休館日 ということでしょう。美術館・博物館の定番休館日の月曜ではないのが注意点です。

toukenranbudanshi.hatenablog.com

地図を掲載していますので徒歩の時間の目安にしてみてください。
コラボの施設はほぼ同様となります。

他のかたの遠征ブログ

こちらの方々のブログのお話も参考になります。

toukenhoumonblog.com

yaplog.jp


当日

平日の旅です。
三島駅がスタート地点。午前は散歩とコラボを楽しみ、食後に佐野美術館にずっとこもっていました。
その1日をご紹介します。

記念乗車券の販売

JRの三島駅に到着後、早速お目当てのコラボの乗車券を買いに行きました。
記念としてゲットしておきたかったのです。
JRお隣の伊豆箱根鉄道駿豆線三島駅の窓口で直接購入しました。

中身もこんな感じ。うれしいスタートです。

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刀剣乱舞-ONLINE-真剣展示 in三島

スタンプラリー1つ目は三島氏郷土資料館へ。駅の南口からすぐの距離です。
子供たちが社会見学で盛り上がっている時間帯にお邪魔しました。
ここで、ラリーシートをもらえるのでひとつめのスタンプを押しました。

そのまま目の前の刀剣展示へ。

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三日月宗近 生ぶ復元プロジェクト」で完成した「復元 三日月宗近 真打」の打ちのけです。
このような無数の打ちのけを見ることができます。
この再現は素晴らしいですね。初めて真打を拝見しました。

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阿蘇神社奉納蛍丸写の影打のアップはこちら。
基本、直刃調ですが物打ち付近はこのような変化を見ることができます。
3階に上って骨喰藤四郎の等身大パネルを拝みます。子供たちが熱心でいっぱいでした。

公園内の気持ちいい空気を味わいながら東へと進み三嶋大社を目指します。

三嶋大社宝物館で刀剣鑑賞

三嶋大社でお参り後に宝物館へ。早速コラボの不動行光のパネルがお出迎え。
二つ目のスタンプです。三つあれば景品交換足りるのですが今回は全て目指します。

パネルを鑑賞後は宝物館の中へ。ラリーシート提示で割引ありです。
刀は数振展示しあり、どれもよかったです。
今年も直胤が二振あったし剣の地鉄もキレイでした。
伝村正もらしい箇所や、ぴょこんとした山なりに見知った物がありつつも、銘の消えかたや場所も気になります。

個人的には美濃物としても、お!ってなった長廣(ながひろ)が特によかったです。
刃文に潜む規則的に大胆な断続的な変化は魅力的でした。
三嶋大社宝物館の展示も前期と後期あるのでご注意。

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神鹿園に混ざるお猫様をみてから移動します。

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今年はトーハクから刀の貸し出し展示もあるみたいで楽しみですね。
5/22〜7/7まであの国宝の上杉太刀が21年ぶりに展示されるそうです。トーハクから里帰り御神宝。

みしまプラザホテルまでにコラボフラッグ掲示

北に見える富士山をチラ見しながら西へ進みます。

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すると「三島大通り商店街」にさしかかったので、コラボフラッグを見ることができました。 天気がいいと栄えますね。

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そのまま歩いてみしまプラザホテルに到着。
コラボスタンプ3つめを押します。

なお、この通りには注目のお店が二つあります。
ひとつが、定番の千歳屋さんのステキな絵。コラボ商品もたくさんです。

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そして、もうひとつが去年10月にオープンしたばかりでコラボ初参加の「えほんやさん」。

tenkiame.com

二店舗とも「三島大通り商店街」にありますので是非よってくださいね。

お昼はやっぱりMUGIさんでしょう

人気店ですので11:30の開店時間にあわせていかないとすぐに人でいっぱいになります。
時間に余裕がある人向きですね。
場所は、千歳屋さんから徒歩3分程度ですのでコラボ圏内にあるお店ですね。

三島田町駅を目指します

途中、南下しているとおしゃれなお店が。
場所は三嶋大社とプラザホテルの真ん中で三嶋大社より南下したところです。

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お菓子とパンを扱うお店kudo菓子工房さんに出会えます。
あとで、教えてもらったのですが地元マダム御用達のお店だったそうです。

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カヌレフロランタンを買いましたがどちらも美味しかったです!近所にあれば絶対に通うお店ですね。

そのままスタンプラリーを押したところで残りは佐野美術館です。
駅に9:30頃到着してお昼を食べてここまで歩いてで13:30頃といったところですね。

刀たちを見て

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正直、泣きました。涙が出ました。
これは悲しみとは違う涙です。

そのときに思わずつぶやいた感想より。

この感情なんだろなー。
しかもドンドン展示をぐるぐるして発見するたびになんとも言葉にならないものが押し寄せて来る。

悲しいとかじゃないの。
なんつうかうまくまだ言えない。

BGMが頭に流れる人。突然過去を思い出す人。うん。これは巡礼なのかもしれない。

見て感じた分だけ押し寄せて来る。

こう捉えた感情を今説明すると鏡のように自分自身が今までみた刀以上に照らされていく感覚でした。
私であれば燭台切光忠の存在です。

toukenranbudanshi.hatenablog.com

このブログをはじめたのも旅をしたのもこうやって刀剣遠征をしているのも全て燭台切光忠のおかげです。
その刀が焼けた中でもこんなにも美しく大事にされていること自体が奇跡だと感じたのです。
そしてそのほかの刀たちも焼けても刀であり続けていると。

実際に刀を見続けた人だからこそ感じることができる要素が詰め込まれた展示でした。
もちろん、焼けた刀を再度焼くことで輝きを取り戻す再刃の存在もすごかった。

特にだと鯰尾藤四郎です。
鯰尾藤四郎を見て鳥肌立つほど感動するとは思わなかったです。
茎尻の中身が見えてそうな箇所も見える横からのぞけるガラスケース。

はばき元の彫り物の錯覚する深さの変化を感じることが表裏でわかります。
沸が強く出てしまった影響なのか元々なのか無数の金筋を過去以上にはっきりと見えました。
平日は周りを気にしつつもじーっと見つめる時間がとれたことが収穫ですね。

あとは、無名貞宗 獅子貞宗
これを見るときは隣の写しと比べることが可能です。
じーっと見ると気がつく彫り物の迫力の違いです。

龍が飲み込む素剣の彫りが明らかに違います。
距離が近い遠いだけではなく、龍にギザギザの歯のようなものが確認できこれが迫力の源と感じます。

他にも語りたい刀をメモしていますが文字おこしをしていきたいと思います。

他の刀たち(番号は目録より)

  • 正宗二振
    • オープニングからさすが徳美さんという気持ちが沸く、力強い迫力の沸が見える再刃(さいは)。
  • 骨喰藤四郎の彫り物周辺の焼けた肌の跡もくっきりと。刃文もいつも以上にほつれがくっきり観測できる。
  • 押形としての茎の模型保存より銘の思いが伝わってきましたし久国は時代(弘安三年は1280年)までわかることが貴重に感じた。
  • 鯰尾の見せる初めての輝きに泣けてきた。
    • 深淵の深い他の焼け身と比べてわかる変色した青さに心を持って行かれる。
  • 52。やはり国光は青い。青さ確認できると思います。
  • 不動行光と他の焼けた行光の銘を比べると光のはね具合に似たもの違うものを感じて楽しい。
  • 焼けても美しい燭台切光忠という美。
  • 上下龍に感じた現実感のない焼けっぷりにとまどった。
    • 質感が紙のように作り物や写真の画像を見せられている気分におちいった。目の前に本物があるのに。
  • 31の来源国次は再刃の典型として見所ある。解説のとおり、その特徴が浮き彫り。
  • 47の利恒は沸の星屑が見えて楽しい。映りくっきり。
  • 56の雲生の帽子のきれいな丸さは見所。
  • 13の友成の持つ銘の強さがまさに友成を感じる。友成作の堂々とした姿も。
  • 28も違う色ではばきの色が染みついている。
  • 32の左の銘は左でしかない字体。徳川ミュージアムさんは白く残る銘。
  • 36の国吉作の太刀の𠮷の字体が吉光たちと非常に似ている。
  • 25の貞宗のもつインディコブルーな深い焼けた青が色濃く変化を全体にわたって見せる
  • 57の地鉄の変化は日本刀初期の肌としてしっかりとその様子がうかがえる。

おわりに

コラボが楽しい一日でしたが、焼けた刀の展示を見るということはそれなりにパワーのいる鑑賞でした。
ただの鉄の塊。さびたかのような物。ではないのですよね。刀はどこまでも刀です。
人の思いを載せた、 蘇り をテーマとした刀の展示。今しかない展示です。