あの次郎太刀がついに展示。
しかも、厳島神社の宝物展示をひっさげて。
これは行かねばと熱田神宮宝物館のためだけに名古屋に行ってきました。
一言レポート
熱田神宮宝物館で「新春特別展 日本の聖地~神々の宝物~」を見てきた。フォロワーさんと1日鑑賞して楽しかった。イチオシはやっぱり次郎太刀。体躯のバランスがよく互の目乱れからの刃文の変化はパレード。蟹の目に尖りと見せる楽しさは随一。写真は最近向きの変わった太郎太刀。#とうらぶ男子 pic.twitter.com/w8JYmMQWBr
— ないな (@poponainai) 2017年1月21日
まとめ
- 次郎太刀は一面に広がる変化の多様な刃文が魅力的だった
- 厳島神社の友成はライト一つで印象が変わるものと納得しつつフォロワーさんと閉館まで粘り
- 厳島神社の特別講演会目的で行ってきたが想像より専門的な内容だった
『新春特別展 日本の聖地~神々の宝物~』
熱田神宮宝物館は毎年この時期に大きな展示をやるそうです。
今回は、厳島神社を筆頭に神社の宝物を展開とのこと。
そこで、熱田神宮からも目玉として刀剣そして次郎太刀がお披露目の機会となりました。
なお、2017/1/1~1/24まででした。
確かな情報は得てないですが、20年ぶりの展示なんだとか。
いつもの熱田神宮宝物館
説明不要ですが、9:00~16:00な開館時間はおさえましょう。休館日なしです。
今回の特別展示だといつも以上に割引が効いたドニチエコきっぷのお得度が増します。
何はなくとも、名古屋遠征のお供にドニチエコきっぷですよ。
名古屋遠征のルートの過去の記事を参考にどうぞ。
toukenranbudanshi.hatenablog.com
名古屋方面は検索するとたくさんの刀剣遠征ルートを拝見できますよ。
当日
今回は次郎太刀のためだけの名古屋遠征。
開館から閉館まで熱田神宮宝物館。
合間に現地フォロワーさんとお会いして、名古屋づくしの充実した旅となりました。
熱田神宮へ
朝早くから新幹線で名古屋に到着。
もう、迷うことのない名古屋駅周辺。慣れた地下鉄のルートで最寄り駅へ。
ドニチエコきっぷの購入は忘れずに。そのまま、まっすぐ熱田神宮に向かいました。
ででん。
熱田神宮宝物館でフォロワーさんとの出会い
宝物館を目指すと大きなポスターが周辺にあり、中に入ると人もちらほら。
ここで、タイミングのあったフォロワーさんと合流してご挨拶。
今回、お土産に刀剣鑑賞にと、とてもお世話になるのでした。
向きが異なる太郎太刀
入り口にはいつもの太郎さん。では、ありません。
去年から見ている人はお気づきと思いますが、展示位置が異なります。
こちらが去年の夏頃に撮影した太郎太刀。
そうです。去年は刃が上の展示で、今年は太刀置きで刃が下向きなんですよね。
拵もおそろいの向きです。うれしい趣向ですね。
熱田神宮を参拝
先に参拝を済ませます。今日も一日よろしくおねがいしますと旅の祈願。
ここで、厳島神社で初めて頂いた御朱印帳がこの日の御朱印でついに埋まりました。
この御朱印帳との旅も今回で終わりと思うと感慨深いですね。
熱田神宮宝物館で刀剣観賞
宝物館に戻って、いざ刀剣観賞です。
何度か見て戻ってを繰り返すのですが、まずは次郎太刀を紹介しておきましょう。
太刀 朱銘 千代鶴国安
次郎太刀は、まず、刃文の変化。これが大変豪華できらびやか。
しゃがまないと本来の刃文は見えませんが、とても特徴的でした。派手。
また、等間隔に変化が規則的にあるように見えたのがおもしろかったです。
30cm程度の幅でしょうか。順番に、尖り刃が続いたあとに、互の目が登場。
重花丁子がお見えしたと思ったら、蟹の爪ですね。そしてまた互の目。
蟹の爪がまた来て鋒につながるといった変化で楽しかったです。
まるで、茎から一人、鋒から一人、決められた順番ではしから土置きしたのではと妄想できるぐらい
変化がたくさんあってステキな刀でした。
千代鶴國安の刀を比較として他の機会でも見たいですねー。
お昼は神宮前駅ビルのお店で味噌とんかつ
鑑賞後、フォロワーさんと合流してのお昼ごはん。
名鉄神宮前駅東口ビルのお食事コーナーで味噌とんかつです。
このなにげない駅前の食事というのも土地柄を感じることができて楽しいですよね。
お土産も神宮前駅のスーパーで
しるこ?だとと思いつつこれも定番らしく購入。
あとで調べると東京は上野のアメ横でも売ってるみたいですね。
帰って食べましたがお気に入りです。おいしい。
中濃ソースじゃなくて濃口のソース!びっくりです。
名古屋では定番のようでフォロワーさんが他にないの?とびっくりされてました。
あとは、かけてみそとかみそとか味噌とか購入してお土産というか、みそでいっぱいです。
演題「厳島神社の歴史と文化財」
時間に合わせて戻ってこの日のお目当て。
当然のように、新たにフォロワーさんと列を形成していつものパターンです。
空き時間でまた刀剣観賞。同じ階にあるので、ずっと宝物館ですね。
講演者はテレビで人気のブラタモリの宮島編でゲスト出演されていたかた。
丁寧な語り口ですが、資料を元にした内容はめちゃくちゃ専門的でした。
厳島神社の記憶をたよりに勉強したって感じでしたね。
お刀の話だと火事で焼け身の刀はあるが宝物なので大事に保管。
戦国時代に秀吉や家康らが欲しがった名刀は、神社側がくじで運命を決める決まり(方便)で
いつも吉日ではないとして受けいれなかった話がおもしろかったです。
おかわり刀剣観賞
また戻って、厳島神社の宝物を楽しみつつ他の神社の宝物も楽しみました。
結局は刀剣をメインにじっくり観賞。
閉館時間までずっと粘りのお刀観賞です。
気になった刀
前期と後期がありまして、今回は後期。
青色で目印をつけています。赤色で囲った実阿を見たかったなー。
写真は目録より抜粋しましたが、今回展示の刀剣です。
- No.67 太刀 銘 真行
- No.58 太刀 銘 国友
- 今回で2回目ですが、粟田口!山城!ですね。在銘他2作。
- 明るいです
- うるみごころが、ステキな刀ですよねー
- 帽子の線がきれいな線
- 小板目のつみかたがお手本のよう。波をなす肌のならびがきれい。これぞ、つむ、です。
- No.6 友成
- 画像にはないですが、厳島神社の友成です
- これもみたさにきたところがありましたが、お肌は見えても映りが見えず
- 嘆いていたらライトの向きのようで、閉館ギリギリにお話をしたら見せてくれて感動
- あの、棟にそった映りが見えてうれしかったのですが、レース状まで感じなかったので照明のせいなのかな?
- 棟に光は当たる形では見えなかったので、そこまで見ることができたら判断できたかもです
- もう一回、この友成はみたいですが、いつになるか。何より健全な姿をまた見ることができてうれしかったです
- No.59 太刀 銘 宗吉 作
一日中いても、熱田神宮の刀と展示方法はすばらしくて、また行きたいと思わせますね。
そう思いながら数えると過去に5回は来ているかもしれません。
熱田名物のきよめ餅
閉館時間まで粘ったおかげで刀剣の解説にも触れることができ、
厳島神社の友成のライトの調整もいただきステキな時間を過ごせました。映りあるよ!
そんなお話をフォロワーさんとしながら、移動して駅前のきよめ餅でお茶をいっしょに楽しみました。
コンパルのエビフライサンドでおかえり
その後、みなさんと解散してフォロワーさんに教えていただいたコンパルでお持ち帰り。
エビフライサンド。車内で食べましたが、ゴージャスデリシャス!
おいしかったので旅のお土産に名古屋に行ったらまた買って食べたいですね。
おわりに
充実した内容の図録とおみやげで満足な刀剣遠征でした。
初めて購入した御朱印帳も今回の旅で埋まり、いろんなところに旅しているなと実感します。
思い出の厳島神社からのスタートだったんですよね。またよい刀剣遠征をするぞ!