#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

三島市の刀剣乱舞コラボ企画のスタンプラリーに参加してきた

三島市の刀剣乱舞のスタンプラリーが始まりました。
佐野美術館の前期展示も今年までなので最終日にあわせて行ってくることにしました。

一言レポート

まとめ

  • スタンプラリーは徒歩圏内だがけっこう歩くのと景品の引き換えはお忘れなく
  • 佐野美術館の前期展示最終日は図録片手にじっくり鑑賞。ミニ鳴狐な国吉がよかった。
  • 静岡のソウルフード、さわやかのハンバーグは肉肉しくて美味しかった

佐野美術館の前回のまとめ

お小夜を見るために佐野美術館の展示にはすでに行ってきたので、その時のまとめはこちら
スタンプラリーは2017/1/31 まで。佐野美術館の後期展示は2/19までです。

三島市・「刀剣乱舞-ONLINE-」コラボレーション企画

スタンプラリーは3箇所。詳細は公式を。
ラリーシートを手にスタンプを集めたら引換所は、三島市総合観光案内所になります。

場所 時間 入館料 補足
佐野美術館 10:00-17:00 1,000円 2回目の人は半券があれば2割引
三島市郷土資料館 9:00-16:30 無料 楽寿園内。入園料は300円。蜻蛉切パネルは3階。
三嶋大社宝物館 9:00-16:30 500円 シート持参者は200円引き。貞ちゃんパネル。
三島市総合観光案内所 9:00-18:00 無料 景品交換所。景品はクリアファイル。

表にまとめてみました。
ラリーシートは各施設から個別にもらえるのでスタートはどこからでも大丈夫です。

どれくらい歩くの?

佐野美術館から最寄り駅までの歩く距離までの最短の目安がこちら。

単純な足し算ですが、スタンプラリーをするだけで徒歩30分以上確実に歩きますね。


当日

JR三島駅へ到着後、南口から駅前の楽寿園へ。
三島市郷土資料館でシートを頂いてスタンプを押してパネルを見てあとはそれぞれの目的地へ。
お参りして展示を見て景品を引き換えて、最後はさわやかのハンバーグで美味しくゴールしました。

JR三島駅 -> ギフトキヨスク三島 -> JR三島駅南口

新幹線でJR三島駅へ。
新幹線駅改札内ギフトキヨスク三島で地元人気と名高い「ふくやエマーユ」のイタリアンロールを予約。
帰りに引き取りに来ることにして南口へ。

JR三島駅南口 -> 楽寿園 -> 三島市郷土資料館

駅の向かいの楽寿園をラリーのスタートにしました。
入り口からコラボの気配です。

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パンフレットを手にして庭園の散策ルートを想像しながらぐるっとまわります。
どうぶつ広場でアルパカを見たり、 団地前メリーゴーランドにちょと変わった遊園地気分。

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難易度の高いこの木なんの木が沢山あっておもしろいです。
植物も種類ごとに関連する短歌の立て札がたくさんあって興味深いですね。
あと、思ったより広いです。

三島市郷土資料館で蜻蛉切パネルとご対面

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資料館内はもちろん北条おし。古文書や戦国の歴史に触れて楽しめます。
受付でラリーシートを受け取り、振り向くとスタンプ台があるのでまずは一つめ。
案内に従って、3階の蜻蛉切のパネルを目指します。

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でかすぎる。

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想像以上の大迫力です。

楽寿館周辺を散歩

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昭和30年頃から環境変化で満水時になることが少ないようですが、ここは天年記念物区域。
溶岩石いっぱいの小浜池周辺は珍しい風景でいっぱいでした。

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立派な松や他には大理石の灯籠なんてのも。

白滝公園で水の美味しさを知る

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南出口から出ましたが、正門よりに白滝公園があります。

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こちらで、富士山の雪解け水から生まれた美味しい湧き水を飲むことができます。
溶岩石で濾過されたからなのか、さらりとして美味しいですね。

三嶋大社

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白滝公園から川沿いの文豪たちの三島を思う石碑を見ながら東へ徒歩5分。
お参りをして、目的の宝物館へと向かいます。

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宝物館の店の奥でスタンプ

店内の品物と同じようにスタンプ台が設置されているので場所にご注意。
これで、二箇所目。

宝物館内の展示へ

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ラリーシートがあれば200円引きです。
よって、2箇所目以降にこちらに来るのがいいと思います。

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貞ちゃんパネルは、受付をしなくても写真がとれるスペースにあります。
入ってすぐの左手奥ですね。

三嶋大社所蔵の宝物・文化財

古文書特集がうれしく、伊達政宗の影写がおもしろかったです。
運筆をなぞって真似てさらに塗る所まで筆の強弱をまねているなんて。
ただ、刀に注目してしまいますね。特にこれ。

  • 重文 太刀 銘 宗忠
    • 明治天皇の奉納刀はさすが
    • 肌の積み具合が鏡面のような美しい備前
    • 七色な光の返し
    • 物打付近までは直刃調で徐々に小乱だが白布が刃文にかかって真ん中が見えづらい
    • 刃区付近の雲のような映りもいい
    • 樋縁のキラキラ感がまさにカクテルのスノースタイル

絶賛。調べると旧国宝で納得。宗忠の重文はこれ一振らしくて貴重ですね。
他にも遠目で見てすごいと感じた刀は伝村正(銘が徳川の呪いで消えているパターン)でした。
豪快な大太刀もあって刀剣好きには楽しい展示でした。

スタンプラリーの休憩に福太郎餅

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三島大社の茶屋さんで、福太郎餅(200円)。 宝物館近くにありますので、休憩にぴったり。
お水が美味しい土地柄なのかお茶もおいしくてほっと一息つけます。

佐野美術館で展示の観賞

三嶋大社より徒歩10分程度。
スタンプラリー三箇所目は佐野美術館。
二階の展示室の手前にスタンプ台はあります。

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前回は第一印象を優先して短時間で周りましたが、2回目の今回もその印象が変わらなかったですね。
唯一変わったというか見つけたのは正宗と国吉。
正宗の沸の強さの良さを実感し蛍火な蒼さが愛おしく、国吉はよく見ればミニ鳴狐でした。

刀剣の感想は長いので、後半にまとめておきます。

スタンプラリーの引き換えをお忘れなく

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佐野美術館から三島駅に戻ります。
南口駅前の三島市総合観光案内所でクリアファイルと引き換えです。
これで、終わりですが腹ごしらえ。

げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか

静岡といえば、さわやかのハンバーグ。12/1に三島近くの長泉店がオープン
三島駅北口から徒歩約20分かかりますし、並べば夕方でも1,2時間は当たり前。
オープンしたてとはいえすごい人気でした。途中、富士山も見えますよ。大変満足です。

帰りは予約した「ふくやエマーユ」のイタリアンロールがお土産

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予約していたので、新幹線に乗る前にこちらでゲットです。
持って帰って食べましたが、想像以上に大きくて満足ですね。


刀剣展示感想

メモしたことをひたすら並べますが前期にしぼります。
前回は第一印象と限定展示中心の感想です。 番号は目録(※PDF)と図録が同じ番号なので活用します。

名刀は語る 前期展示 総感想

個人的前期ベスト5

  • 21 重文 刀 無銘 正宗
    • 今まで正宗は観世しかピンとこなかったがこの正宗はわかる。すごい。
    • 沸の強さが本当にのたれにのっかるようにキレイに出ている。
    • とくに刃文と肌の境目にある蛍火のような蒼さがすばらしい。
  • 38 重美 太刀 銘 国宗
    • この前見た国宗と違うような気もする。
    • 初代らしくメラメラとした刃文は最高ですね。
  • 45 重美 太刀 銘 為次
    • 第一印象で一番よかった太刀。やりたい放題なお祭り感が変わらず好き。
    • 古刀なのに反りがないところや実験作じゃないのに刃文の羅列が激しいところがおもしろい。
    • 変化が激しいだけでひとつひとつの形は整然としているしたまに鎬に大きくせまる。
    • 解説のとおりにたしかに刃縁に白けが無数にある
    • 肌も根元付近がよい
  • 6 脇指 銘 三条吉則
    • 冴えた皆焼。これは大変好みで味わい深い。
    • 他で見る皆焼と違って山城からくる鉄なのかくっきりしていていい。
    • 何度も見に行ってしまう脇差だった
  • 76 刀 銘 備前国住長船三与左衛門尉祐定 天文二二年二月吉日
    • この祐定いい。蟹の爪がキレッキレで他にない芸術的な葉と足の変化。特に葉。
    • 地鉄も冴え冴え。パーフェクトな匂だなと思ったら解説もそれに近い。だよね。
    • 解説の「差し込み拭い」がこれかーとなるほどだった。匂口がキレイに見えるのかな。

第1室 名刀は語る 前期

  • 1 太刀 無銘 古大和
    • 肌立ちの七変化と整然さ。うるみ心の直刃は魅力的で地斑はくっきり
    • ぽつんとした沸の穴はもしかして映り!?
  • 4 重美 太刀 銘 利恒
    • ザ・シルバーな肌。おもしろい。乱れ映りも上品。
  • 6 太刀 銘 備前国景安
    • 水泡のような沸のあぶくがおもしろいなと感じる箇所が先端に。
  • 10 短刀 銘 国吉
    • 写真でしか見たこと無いけど、完全にミニ鳴狐。それだけで興奮。
    • どう見ても粟田口系。小板目肌がよくつんでる。
    • 沸の黒いかたまりが刃文にのっているところとかも見る箇所かも。
  • 17 太刀 銘 包永
    • 様々な光を返す鉄の明るさが際立つ。あきない。帽子の掃きかけは沸でキラリ。
  • 19 重美 刀 無銘 当麻
    • 第一印象どおり。鋒の帽子きれいにのたれこんでいてこのタイプは好み。
  • 25 刀 無銘 則重
    • 大板目肌だと思ってよくみたら則重なのでほぼ松川肌か。
    • 解説でびっくりしたのが、富山時代に月山と交流あったのか流れあるらしく納得
  • 26 太刀 銘 (柄傘)尚宗/一
    • 銘が特徴的な傘マークつきなのでそればっかり見てしまった
  • 31 重美 太刀 銘 長光
    • この長光は栄える。目につく。光忠っぽさあるので初期らしい。
  • 32 国宝 薙刀備前国長船住人長光造
    • これは見事なすっきり薙刀。見処が多くてじっと眺めていられる。
  • 34 重文 太刀 銘 長元
    • きめ細やかさを感じるけど好みじゃないかも。第一印象はよかったのに。
  • 36 重文 太刀 銘 真長
    • 34と同様に感じたあまりぐっとこないので好みじゃないのかも。これも第一印象はよかった。
  • 41 重美 太刀 銘 景安
    • 解説の特徴をとらえようとしたけどうまくとらえることができなかった
  • 43 重美 太刀 銘 俊次
    • この青江いい。大変好み。
    • 縮緬肌な澄肌がわかりやすくやっぱりこのタイプの直刃が好きだなと再確認
  • 51 短刀 銘 国資
    • 銘がステキ
  • 58 短刀 銘 越州住藤原国行 貞治元年二二月日
    • 映りが展示の中でも良い短刀。
  • 63 重美 刀 金象 嵌銘 基光
    • これは見事な互の目からの中付近での片落ち互の目変化。完璧だがやりすぎではなく自然。
  • 75 太刀 銘 備州長船尚光/応永十一年十月日
    • 腰の開いた互の目とはこのことかがよくわかる。
  • 77 刀 銘 洛陽一条堀川住藤原国広造 慶長十八年二月日
    • 国広です!晩年らしく地沸な鉄(ざんぐりでいいのかな)っぷりとおだやかな刃文。
  • 79 刀 銘 津田越前守助広 延宝二年二月日
    • 助広だよねの見たまんま。丸津田の名は相変わらずいい。
    • 円をくり抜いたような濤瀾刃が今まで見た中でもきれい。凛とした鑢目。
  • 85 刀 銘 肥前国陸奥守忠吉
    • 肥前っぽいな。もしや陸奥守かな?と思ったら当たり。小糠肌よね。棟よりに伸びる帽子がきれい。
  • 86 刀 銘 正清
    • 鋒の二筋の砂流くっきりがいい。刃文が津波のような全体的な動きがお見事。

おわりに

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今年の刀剣観賞の締めにふさわしい日となりました。
たくさんの刀剣を見る、コラボを堪能する、それだけ満足な日々でしたね。
おみやげはクリアファイルでクリアファイルホルダーが充実するのでした。