今回はお伊勢さん。
初めての伊勢神宮です。
天照大神が奉られるこの土地で、式年遷宮の宝刀や珍しい刀剣を見てきました。
一言レポート
神宮徴古館に行ってきた。日本初の私立博物館。伊勢神宮にまつわる展示物がすばらしく解説も楽しかった。もちろん、刀剣も拝んできた。ここにしかない貴重な刀剣に奉納刀。噂の手書きのキャプションの見所解説最高でした!また来る。#とうらぶ男子 pic.twitter.com/qe6tgR4uR7
— ないな (@poponainai) 2016年8月19日
まとめ
神宮の刀剣2 -刀剣に見る皇室の御心 德川将軍家の意志-
刀剣の特集展示です。今回はこれがお目当て。
平成28年7/8-8/31
の展示なので現在終了ですが、今回のように珍しい刀剣を保有してます。
解説つきで刀剣を紹介(※PDF)。将軍奉納刀をこの機会に拝むことができます。
神宮徴古館(じんぐうちょうこかん)で展示
館内案内参考サイトを見るととにかく広いです。
ここは、日本で最初の私立博物館。途中、改築がありましたがその規模が想像できます。
9:00-16:30開場です。
伊勢神宮の神宝 御太刀 - 宝刀の魅力 -
他の特集展示も魅力的。
式年遷宮で奉納された直刃に技術を集約した豪華絢爛な太刀拵の装飾に出会えます。
せんぐう館
ご存じ、20年に1回の式年遷宮。その記念館になります。
休館日が月一(毎月第4火曜日)と変わってるのが注意ですね。
9:00-16:00まで開いており、外宮内にあります。
どうやっていくの?
三重県です。最寄り駅は伊勢市駅。
125もの宮社があるので全部は回れないぐらい巨大な空間。
定番は神話の神様がいる外宮と内宮。30分コースとか公式が案内してくれています。
準備
- 移動にはCANバスを
- 伊勢市駅、外宮前、神宮徴古館と主要ポイントを確実に抑えることができます
- 他のバスはありますが時間配分は要注意。1時間に1本ペース。
- イラストマップが親切。現地でも同様のものがゲットできます
- おかげ横丁でおいしいもの食べることができるので、食べたいものを調べておきましょう
- 夏は17:30でどの店も閉まるみたいなのでこの時間が終わりの目安です
当日
朝早く出発しお伊勢さん参りをします。
外宮参拝後、近くのせんぐう館に行き、休憩したらバスで神宮徴古館へ。
ここで刀剣を見たらおかげ横町で食べ歩きして内宮を参拝です。
伊勢市駅へ
大阪出発なので近鉄ですね。安くて便利。
途中、電車遅延で間に合わないと思いきやその遅れに対して電車が待ってくれる臨機応変さ。
ただ、電車の両扉を通過することでホームをまたぐ技を使ってねとか地元ルールすぎて乗り逃しますよね。
伊勢市駅に到着したら、まっすぐ歩きます。
菊一文字金近本店に寄り道
事前に聞いていたのですが、駅からすぐのところに刃物屋さん。
本物かな?と思わせる鐔の形をした文鎮でパンフレット等のおもりにしているのが気になりました。
刀剣ばかり見ていると、刃物屋さんも気になっちゃいます。ここで、観光に便利な案内冊子をたくさんゲット。
伊勢神宮 外宮へ
平日なのに、外宮参道を通ると朝も早くから道なりに人で賑やか。
適度にすかせた小腹を埋めながら外宮を目指します。
揚げ蒲鉾のチーズ棒が美味
伊勢かまぼこの若松屋さんで食べ歩き。
チーズ棒おいしい。こちらもジューシーで朝からテンションあがりました。
そのまま、参道を抜けて参拝です。
伊勢神宮 外宮にうちのめされる
撮影はできませんが、外宮の神々しさに感動です。
周囲の大樹が目立ち、どれも樹齢が500年は超えているであろう空間にただただ圧倒。
すごすぎて畏敬の念しか感じません。足が震えました。
せんぐう館で式年遷宮の歴史に触れる
神宮式年遷宮を記念したせんぐう館。
— ないな (@poponainai) 2016年8月19日
伊勢神宮の歴史を知って、頭がさがる。毎年1500回を超えるお祭り行われてるなんて知らなかった。
知らないといかんなー。 pic.twitter.com/ZiPrVr4YXf
参拝後、外宮の御朱印をもらってせんぐう館へ。
1日3回古来より繰り返される神様の食べ物を与えるお祭りがあることを知ります。
式年遷宮に関わる展示物を中心に古事記の神話に触れることができるのでオススメ。
赤福氷を食べながらバスを待つ
お昼は時間がとれなかったけど、赤福氷食べることができた!キンキンやな。 pic.twitter.com/O0X3ct2v8q
— ないな (@poponainai) 2016年8月19日
せんぐう館から徒歩3分で参道に戻れて、目の前は赤福のかき氷。
バス停前でもあるので、休憩がてらに食べましたが思ったより大きくてびっくりしました。
ちなみに、おかげ横町の本店は混んでてこの外宮前はまだすいているので食べるならここですね。
神宮徴古館で刀剣鑑賞
今回のメインです。
CANバスで時間を見計らって神宮徴古館前へ。
この敷地自体、他にも巡りたいエリアがあり、周りきれない規模で広々しています。
展示感想
- 10月は神嘗祭。これがメインのお祭り。
- 神御衣祭(かんみそさい)も次に大事との解説。
- 「日別朝夕大御饌祭」ですね。1年に1500回するお祭りは。お供え物の模型展示になるほど。
- この祭は日の出、日の入に実際にやっているところを拝見可能
- 夏は4:00頃で冬は5:00頃に朝は開始。この時間から神宮は開放。
- 5名単位でご奉仕
- 清めることが必要なのですが、毎日やる祭なので1日だけ清めるそうです。
- このとき運ぶの支えとなる棒は、昔、武器としても使われるぐらい堅かった「びわの木」
- この祭りに関わっていた人の解説を聞くタイミングがあったので、少し詳しくなりました
- 食べ物の中でもあわびが大事なんだそうな。基本自給自足でお供え物は用意。お米も自家製。お酒は最近は蔵に頼むそうな。
- 水は大事でけがれを防ぐために水をくむ水面の反射にも注意するそうです。その水も神様だから。
- 豊受大神宮(外宮)の神様のお話につながるわけですが、おもしろいです。このあたりは展示で。
- よって、どこよりも先にここに来た方が伊勢神宮周りの知識が入ってきますね
- その他の展示物もとてもよかったです。常設展示だけで満足できそう。
刀剣鑑賞
- 特別展示は紹介したとおり二つ
- 式年遷宮の宝刀はすべて直刀の大刀
- 装飾もすばらい太刀拵が多かったです
- 中でも「銅黒造御大刀」がお気に入り。荒祭宮関連のやつですね。
- 刀剣は気になったものをピックアップ。作品リストはこちら(※PDF)。
- ここで、徳川将軍や天皇奉納刀(つまり、菊紋打ち)の7振りが展示されていました
重文 太刀 銘 吉信
- イチオシ
- 完全に好みですね
- 83.0cmの刃長が持つ姿見ですよ
- 反り高く。ほんと高くて古刀の魅力全開です
- 根元の樋のキュッとした三角彫りがたまりません
- 根元は映りかな?と見える変化もいいです
- 丁子乱近くに葉か二重刃を思わせる箇所が気になる
- 解説の地刃明るいに完全に納得です。もう、そこにつきるでしょう
- 品のある肌立ちもいいんですよ
- 茎のビター感がたまらずうぶ感を感じさせるのがいい
重文 太刀 銘 次家
- 青江らしく逆の銘を意識して見せ方は打刀おき
- 解説どんぴしゃに見所がわかりやすい
- 中直刃ののたれ感に注目
- 小鋒がキュート
- 特徴は乱れ映りがこの置き方でもはっきりとわかる点でしょうか
- 在銘というか存在自体が珍しいので目に焼き付けました
重文 太刀 銘 俊忠
- 見るポイントが多くて楽しいです
- こちらも古青江。在銘も存在も珍しいですが特徴出ています
- 解説にあるとおり澄肌はわずか
- 握った後の茎が魅力的。目釘穴も3つと多いです。
- 肌がよくつんでいます
- におい出来かな?と根元思わせますね
- 鎬肌も美しいですねこの太刀は
他の刀剣
- さきほどのがベスト3。あとは特徴を捕まえていきました
- 金道の太刀も珍しい。鋒の砂流し見えますよ。
- 菊紋がはっきりしているのがいいですね
- 茎のしまり方は入山型
- 柾目混じりごころの丹波守吉道
- 解説の簾刃が見所。後代になると目立つそうなのでおぼえておきたい
- 飛焼が二、三すじほどピッとでてるかと
- 伊豆守源鬼道は鋒の刃中がおもしろかったですね。三角形。
- 伊勢守藤原清方は解説のおかげで棟焼を見つけることができました
- 匂口しまるの典型ですね
ここでもCANバスの時間にあわせて移動です。
食べ歩き前提ですね。内宮を目指すのでおかげ横町によります
おかげ横丁で食べ歩き
おかげ横丁でフォロワーさんらに教えてもらった食べ物は抑えた!
— ないな (@poponainai) 2016年8月19日
豚捨のコロッケはおいしかったし、食べるなら豆腐ソフトクリーム。謎土産おいしいと聞いたウツボの唐揚げ。
よし、あとは内宮だ。 pic.twitter.com/ZHSuvS17JY
お伊勢さんでお土産と食べ歩きといえばこちら。
何度も往復したので印象に残ったりおいしかったりしたやつを掲載しますね。
ほとんど、Twitterのフォロワーさんに教えていただきました。
うわさの伊勢専用ファミマです。
豆腐庵山中のおとうふソフト
甘いものもほしくなります。
こちらはふんわり食べやすくて暑い夏のさなかにピッタリでした。
豚捨のコロッケはおいしくて二回訪れました
食べ歩きの定番はコロッケですよねー。これは串カツですけど。
一個100円でお安くおいしくて行きと帰りの2回よってしまいました。
メンチカツもおしかったですね。
内宮へ
おかげ横丁を歩きながら天照大神のいる内宮へ。
こちらも撮影禁止ですが旅のフィナーレにふさわしい場所です。
伊勢神宮の内宮もよかった。伊勢神宮はいかなかったことを後悔するくらい神聖で心が落ち着く場所なので是非オススメします。
— ないな (@poponainai) 2016年8月19日
元寇の神風の神様がお気に入り。 pic.twitter.com/sqCBqHFKU1
さいごに
おかげ横町に戻って、伊勢の地ビールとまた豚捨に行ってしめですね。
伊勢神宮はとてもテンションのあがる場所です。
この地で刀剣を拝むことができてよい旅となりました。
また来ますどころか早々に次の会期の展示に訪れるのでした。