#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

刀剣展示遠征の旅 ~ニッカリ青江 高松編~

休みを利用して各地の刀剣展示を見に行く旅行をすることにしました。
西日本を中心とした刀剣展示関連の土地を訪れる遠征です。
初日は、高松のニッカリ青江を見に行きました。

一言レポート


まとめ

  • ニッカリ青江は身幅が広く大鋒にぴょこんと跳ねるようにくくった地蔵帽子がかわいらしい
  • 今まで見てきたどの展示よりも初心者に優しい刃文の見方を案内してくれる展示だった
  • 展示自体は休憩しつつ9:00~12:00までいたので3時間あれば(特別展なし)たっぷりと鑑賞できます

香川県立ミュージアムとは

博物館と美術館の両方の側面を持つ大変広いミュージアムとなります。
今回は、特別展示室にピカソ展、常設展示室5部屋のうち1部屋に刀剣の展示を開催です。
開館時間は、9:00~17:00 なので朝早くから開いてますね。

KATANA –刀剣を楽しむ3つの見方-

  • 開催期間:平成28年4月8日(金)~5月29日(日)(予定)
  • 脇差 無銘 ニッカリ青江」と「脇差 無銘 切刃貞宗」が400年ぶりに並ぶことが同展の見所
  • 郷義弘、直刃の虎徹、片切刃造りの伝・堀川国広と見所の多い作品が17口

チラシ(PDF)を見ているだけでワクワクする内容です!

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常設展は410円。特別展含めると1200円です。
関連施設の半券があると割引ができるそうです(提示忘れ)。
玉藻公園(200円)の入園券半券をミュージアム窓口で提示すると観覧料が割引される仕組み


準備編

前日は、手打ちうどん鶴丸さん(もちろん名前で決めました)でカレーうどんをひとすすり

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当日

宿泊後、朝から半日高松を動くことを決めました。

高松周辺の散策

参考までに私が楽しんだ高松駅周辺の散策情報です。
高松駅から徒歩15分圏内で目的地となる周辺を散策しました。

散策ルート解説

  1. 7:00頃 ホテル -> 片原町駅 -> 高松築港駅
  2. 高松築港駅 -> めりけんや高松駅前店で朝ごはん
  3. 史跡高松城玉藻公園」-> 香川県ミュージアム(9:00開館)
  4. 12:00頃 お昼ご飯をとって13:00頃出発の高松駅

私は片原町駅近くで宿泊後、かわいらしいことでんに乗って最寄り駅へ。
朝ごはんにうどんを当然のように食べます。
その足でまずは日の出から日没まで開いている史跡高松城を散策しました。

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史跡高松城「玉藻公園」

1時間もあれば十分散策できます。散歩気分ですね。
鯉じゃなくて鯛にえさをあげたり、石垣を楽しんだり庭園を楽しんだりできます。
こんなに朝はやくてもちらほらと人はお見かけしました。




香川県立ミュージアムで刀剣の展示を中心に鑑賞

散歩後は、メインの刀剣展示です!
玉藻公園の東入り口の向かいにミュージアムはあります。

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展示室へ

入り口は2箇所。どちからでも入れます。
1Fのトイレ横にロッカー。その隣のエレベーターをつかって2Fへ。
2Fが受付です。玉藻公園の半券があるかたは割引提示を忘れずに。

展示室は受付と同階にあり、にっかり青江の展示パネルがお出迎えです。
こちらのエリアは写真撮影OKですが、展示館内の刀剣などは、基本写真撮影禁止 です。


刀剣展示のみどころ

刀剣の展示室は一部屋だけ。壁2つ分の展示。
「名物」、「刃文」、「郷土刀」の3つにコーナーが分かれています。
この「刃文」のコーナーが特に初心者向け。まずはここをチェックです。

鑑賞時に注意したい刃取りの解説や『目線マーク』シールをガラス戸にはってあり
その目線に合わせて刀を見ると刃文や地文を光にあてやすいことに気がつきます。
思った以上に、腰をおとしたEXILEチューチュートレインスタイルが必要だということがよくわかります!

展示メモ

  • 展示の刀は、17振。たいへん広い部屋
  • 切刃貞宗とニッカリ青江が400年ぶりの再開というのが本展示の見所
    • ポイントは豊臣家御腰物帳の記載
    • 一之箱に、骨骸、鯰尾、一期一振、義元(宗左)などといっしょに、にっかりと切刃貞宗も記載
    • 他には記載より、親子藤四郎、新身藤四郎、清水藤四郎などがある(豊臣御物はほとんど消失もの)
  • 刀剣のラインナップがふつうにすごい
    • 備前に由来のある景光(かげみつ)や助真(すけざね)があり、備前刀の良さを感じることができる
    • 郷土刀として、高松に由来のある刀があるのがおもしろく、この呼び方は江戸時代に入るとより特徴的
    • 堀川国広!しかも片切刃造り。彫物が見事だなーと思って、あとでチェックしたら堀川でした
    • 片切刃造りにそって一部直刃が切れ目にあわせて線を引くようになぞっているのがとてもキレイ
    • 彫物には『殺活臨時』。「殺活、時に臨む」しびれる。
  • 「名物」コーナーに切刃貞宗、ニッカリ青江、芦葉工の3振はならべて展示。解説が特に細かい
    • ニッカリ青江は由来となった仁川加里(にっかり)由諸書がある
    • 郷義弘は、代表三作(正宗、吉光、郷)としての解説
    • この芦葉工が大変よい。見ていてあきない。郷義弘にはまる人のきもちわかる。鍛えが美しい。
  • アプリの「ポケット学芸員」対応。期間内の今なら「KATANA展」切刃貞宗のガイドなどが読める

ニッカリ青江の感想

  • ニッカリ青江は、鋒内の帽子が美しい
  • 大鋒にぴょこんと跳ねるようにくくった地蔵のように特徴的
  • 擦り上げで脇差
  • 解説にて、刀剣名物帳(享保名物帳)の同一ページに、久遠寺の数珠丸とニッカリ。隣同士。
    • 享保名物帳には、『ニッカリ青江』。仁川加里(にっかり)由諸書には、『にっかりとわらい』の記述あり。
  • はばきには、京極家の家紋

ちなみに丸亀で展示されていたときの写真は以下。
また、当時の解説音声もアップロードされています。

opentheshutter.xyz

切刃貞宗は彫物に注目した

http://jmapps.ne.jp/kpm/det.html?data_id=8023jmapps.ne.jp

  • 貞宗の彫物がよいという目線でくまなく観察
  • 享保名物帳には、切羽貞宗とかかれ、刃が羽と記載されているのがおもしろいね
    • 素人古文書知識だと、響きで書いた系かな?
  • 光秀所有。また、大阪名物という大阪城にあった刀剣のくくりがあることを知った。

焼刃ですが今まで見てきた貞宗。またこれから見る予定の貞宗と比べるのに大変よい代物でした。

気になった刀は乕徹時代の虎徹の直刃

www.google.com

虎徹の直刃!とびっくり。
乕徹時代で虎徹の直刃は刃文と地鉄の境目がこれがまためちゃくちゃキレイなんですよ。
オススメです。

パンフレットのもちかえり

展示コーナーごとに目録+解説がカラーで印刷された冊子を持ち帰ることができます。
ここに詳しい情報が書いてますので参考にするとよいでしょう。

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図録はないですが資料室があります

図録はなく、丸亀の図録も売り切れだったのが残念でしたねー。
ただ、資料室がミュージアムショップ横にあるため欲しい図録の調査や調べ物をすることはできました。



そして岡山へ

鑑賞後は、近くのうどん屋さんでお昼を食べて高松駅へとむかいました。
教えてもらったのですが、高松駅前のキヨスクさんでお土産を買うことはできますね。


これで、高松遠征編は終了です。
この日はそのまま、岡山へと旅立つのでした。遠征の旅はまだまだ続きます!