10月は能楽を4つ見ました。
そのまとめを記録しておきます。
まとめ
能楽カレンダーゲット
黒川能を見に行った国立能楽堂で。かわいいですよね。
2017年に引き続き卓上カレンダーとして使います。
黒川能保存会に寄付すると立派な図譜を頂いた
黒川能面装束図譜。
読むだけでワクワクするつくりで人間味を感じる躍動感と臨場感のある写真の多さ。
見たことのない面にテンションあがる。
そして力が湧いてくる不思議さは子供達の真剣さにぐっとくるからかもしれません。
去年行った、荘内神社の写真が親近感をわかせます。これぞ500年の力。
喜多能楽堂で第4回高林白牛口二の謡を聞く会
今日は喜多能楽堂で第4回髙林白牛口二の謡を聞く会。人生に影響与えるレベルで衝撃だった。高林さんは80歳で体力面で区切りをつけたがその謡を聞くことができる会。素人でもわかる伸びのある一文字ごとに込められた謡に引き込まれた。対談では謡の歴史。謡の音程の当時の理論化の発見と失われた高音! pic.twitter.com/JSH7SfcdAt
— ないな (@poponainai) 2017年11月22日
能楽という視点で衝撃的な日でした。講演会が勉強になったのであればまた行きたいです。
現代はその音階を謡う人がいない。100年前(大正)にはあった。
江戸時代は謡を継ぐ家元が複数あって(昭和で亡くなり弟子筋のみ)
石井家4代目のなおつねが音階の理論化に挑戦してそのパターンを記録。
そこに失われた音階を発見。高林さんはその音階を謡える継承者で、自ら理論化しそれと一致。
すごい日に立ち会いました。
これが、第3回の話の続きとのことだけど、大変興味深い対談。
その資料を提供したかたも先生だったので、知らべておかなくちゃいけないですね。
高林さんとしゃべる機会が帰り際にあって、お話できました。
私は心を伝えてます、の一言に感動。
老女者最高峰(5種類)の一つ卒塔婆小町を高林さんの謡ではじめて聞けたの運がよかったですね。
喜多能楽堂で小鍛冶
そして念願の白頭の狐足。
喜多能楽堂で小鍛冶。白頭の狐足。摺り足じゃなくて抜き足。どんな感じかなーと構えて、え?化身だこの動き。ストップモーションアニメなメリハリ。宗近に差し出す手がセクシー。上下にぶれない運び。後半の稲荷明神の狐足の運び方!ピョンピョン。そして圧倒的ドヤシーンの決めポーズ。見所多かった。 pic.twitter.com/ReoVQEJDZq
— ないな (@poponainai) 2017年11月26日
今日はお稲荷さんっぽく油揚げ買うかなと思ったらおからを買ってしまいました。
国立能楽堂で秋の夜長の紅葉狩鬼揃
国立能楽堂で秋の夜長の紅葉狩鬼揃。
見たことがあるので、今回は謡を片手にお話に聞き入りました。
圧巻。そして華やか。この時期に毎年見たいな紅葉狩。秋の終わりにふさわしい1日でした。
中正面の後方が国立能楽堂のもう一つの特等席とお聞きしてお安く後方で見ましたが、
橋掛りを含む全景が見渡せたので、狙い通りに鬼揃の瞬間を観ることができました。
写真は少し前で撮りましたが、このような角度で見ることができます。
特別展 備前池田家伝来「野﨑家能楽コレクション」
独立行政法人 日本芸術文化振興会 | 独立行政法人 日本芸術文化振興会
舞台の合間の休憩時間も展示してくれて夜来る平日の人にありがたい展示。
前期来れなくて後悔する程度にはすばらしい面の展示でした。
半分ずつの展示だったので。この10年内で再発見されて東京での展示は初とのことでした。
おわりに
秋はなぜか能楽強化月間になります。好みもわかってきました。
喜多流は懇意にしてしまいそうです。黒川能もおもしろくていつか現地で見たいです。
能のぎゅっと詰め込まれた掛詞や万葉集に古今和歌集の集合がおもしろくてもっと知りたくなりますね。