#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

2017年11月の刀剣遠征を振り返ってみた

10月の怒濤の勢いそのままに11月は能楽の日々です。
それだけでにとどまらず仙台に京都にと縦横無尽。
まとめきりました。

まとめ

不動行光の展示!?鶴丸の写し?と驚いた11月。
仙台でがっつり遠征をしてきました。
また、刀剣乱舞コラボで神田古書祭り千代田区刀剣乱舞コラボスタンプラリーも3日にわけて回りました。

クリアファイルと古地図とポストカード!

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コラボにあわせて町を散策するのは楽しいですね。


11月1日は古典の日。

文化庁主催の霞ヶ関から文化力。
『コテンこてんにアバンギャルドな古典~古典の日によせて~(文化庁文化交流使の会)』に参加。
古典は当時はアバンギャルドつまりは前衛だった。
この考えかたしびれます。つまり、常に現在も進化して新しくって古い。

能、常磐津、日本舞踊。山姥をテーマにそれぞれの歴史と舞を見せて頂きよい時間でした。

山姥に引き寄せられて

この山姥テーマだったのでレポートです。

山姥伝説があり、そこから能。そして、そのエッセンスをリスペクトして歌舞伎へ。
まるで和歌の本歌取りのように、かぶる歌詞や舞があると知って驚いた。
日本舞踊の扇子のルーツも能の扇とのこと。
その所作振る舞いの進化を三味線にのせて見せていただいた。かっこよかった。
山姥は常磐津だと『四天王大江山入』通称『古山姥』。
幕末に入ると金太郎伝説とくっつて変化。それが嫗山姥(こもちやまんば)。山姥が育てちゃう。
元の能で使われている表現が一部復活も。講演ではさらっとこのあたりを解説。
日本舞踊ではこの山姥の舞を見ることができた。能もさわりを聞けて満足。 

※ 能は宝生流辰巳万次郎さん。昔は今も田舎では結婚式では定番の高砂をオープニング時に披露してくださった。

山姥伝説を切るのかそれとも山姥そのものを切るのか。
伝説を切る意味があるのでは。
山姥を鬼と見る誤解から始まる今も続く山姥像がある。山姥は人も助ける(能だと)。

誤解されている。

まるで模倣側のツレではなく山姥(シテ)そのものじゃないか、
まんばちゃん!俺が俺こそが山姥切だ!(妄想爆発)。 
ここで興奮した理由は、謡に邪正一如という仏教用語が出てくる点。
刀匠堀川国広という視点でも興味深い。
その意味も「邪と正とはもとを正せば一つの心から出ていて、結局同一のものであるということ。」

山姥切も、もとは一つという意味がこめられたのかなー。
まんばちゃんはリスペクトの塊だよね。

このように妄想とあわせて想像を膨らませておりました。

このまま刀ステの小田原城の話にあわせて山姥の想像が深まる

舞踊学会−『舞踊學』第21号(1998)

能楽の山姥の論文を書いている人見つけて読んだけどおもしろい。
舞踊学会の舞踊學 第21号(1998年)。能楽「山姥」の思想的背景。
山姥は山の精霊か。世阿弥の曲の中でも禅仏教思想が色濃いと。
なお、夢幻能という言葉は大正15年のラジオ放送での名付けが出処なのか。

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長尾顕長の家系は掘り下げがいがあるね。
足利長尾家の系譜。長尾氏は越後上杉から北条氏に下ったのか。
越中越後の長尾とくれば、能楽の山姥は越後・越中の境目の善光寺詣の話なんだよなと。
足利と能楽って繋がりあるのか知りたくなる。なぜか現代で鑁阿寺で足利薪能をやっているし。
※ これは、足利家をたどれば自然とたどり着く所感ですね。
信濃国善光寺なんだよなー目的地が。信濃守の由良国繁。山姥。
越中越後の長尾。自然とキーワードだけで妄想捗る。
「月に埋もれ打ちすさむ」の一節は、つい反応しちゃうなー。

打ちすさむは、砧を打つの意味。
刀を打つ刀匠の思いと重ねる妄想。砧は秋の季語だけど冬支度でもあるか。二月の銘の山姥切。 

舞台『刀剣乱舞』外伝 此の夜らの小田原

このテンションで後日、刀ステこと、刀剣乱舞の舞台のディレイ配信を見ました。

刀ステのディレイ配信を見たけど謎の安心感がある。次への期待感というか。
日と影が随所に散りばめられているからおもしろいし、面(おもて)は表であり、
裏(写し)のまんばちゃんが切るというのがいいよねー。

そして、写しの意味を写しそのものが希望を見せ、この地に呼んだのが月の出る夜の小田原よ。

すべてがつながった気がしておもしろかったですね。

仙台満喫の刀剣遠征

toukenranbudanshi.hatenablog.com

ブログにまとめました。
まとめ記事を超えてブログのブログを書くというボリューム。

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