#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

ソハヤノツルキウツスナリを見に久能山東照宮と佐野美術館へ~静岡編~

青春18切符で刀剣遠征の旅も第4段で静岡です。
ソハヤノツルキウツスナリとその写しを見ることができるとのことで久能山へ。
また、途中、佐野美術館によることで常設展の刀剣を見ることもできましたのでまとめておきます。

一言レポート


まとめ


企画展「ほんものでたどる徳川歴代将軍史」

久能山東照宮博物館では、現在、刀剣や甲冑に兜に刀剣など約60の品が並ぶ展示が行われております。
展示期間は特に発表はなく、リアルタイムにホームページの予告と目録は更新されているようです。
目録(※PDF)はこちら

御鎮座400年記念事業 夏季特別展示 重要文化財 太刀 光世作(ソハヤノツルキ)

同企画展にて、急遽、久能山東照宮博物館でソハヤノツルキウツスナリの特別展示が決定。
刀剣乱舞での実装予告の一週間後に8/11にホームページで告知。今回の目的はこれです。
展示期間は短く、8/11 ~ 8月末まで。年中無休の9:00-17:00の開館時間となっております。

久能山へはどうやっていくの?

バスの本数とロープウェイの便数を気にして行かなければいけないので時間効率に注意です。
そこで、こちらのオススメサイトを是非参照してください。

amelie43.hatenablog.com

静岡駅からの順路に往復経路まで今回参考にして大活躍しました。

拝観料は博物館といっしょだとお得

拝殿は500円。
博物館は400円ですが、共通券はチョッピリお得な800円。
ホームページをチェックしておくとよいです。

佐野美術館 平成28年度 常設展示室第二期/鎌倉時代の刀剣

メインの展覧会と同時展示として刀剣が現在展示されております。
期間は8/13 ~ 11/6で名刀5点の展示(注意:途中展示休みあり。サイトリンクも後日変更あり)。
最寄り駅はJR三島駅より2駅となり三島田町駅木曜日が休館日です。


当日

東京より出発し、静岡県へ。
三島駅で降りて佐野美術館に少しよります。
その後、静岡駅に向かい久能山を目指すのでした。

東京から三島駅

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青春18切符を使うので、当然新幹線は使えません。
静岡までは、のんびり3時間ぐらいかかります。
途中、時間を見ると三島駅に降りて佐野美術館の刀剣展示によることができると判断して下車しました。

三島駅から佐野美術館へ

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JR三島駅におりて、伊豆箱根鉄道線で三島田町駅下車後、徒歩3分で到着です。

佐野美術館で刀剣を見る

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入り口からミュージアムショップをのぞくと蜻蛉切の原寸大の特大ポスターが
今年、展示されるので楽しみですね。
早速、展示会場でお目当ての刀剣を見ます。

刀剣5振の感想


どれもすばらしい配置とライティング。
これを1時間じっくりと見るだけでも刀剣の魅力が伝わってきます。
右から紹介します。

重美 太刀 無銘 古大和

  • 千手院派
  • こんなにもくっきりと鍛えの肌が浮き出ている太刀見たことない
    • 鍛えの模様がよい
    • いわゆる肌立つ
    • 万華鏡のようにキラキラとあきない
    • 物打ち付近が柾目っぽく見え、後は板目に大板目くっきり
  • アルミ色な鎬地
  • 大和派だけあって地味シンプルに見えるがピンとした直刃は魅力的

重美 太刀 銘 国行 黒田家伝来

  • 明石だ!この段々の刃文の潜み方にゆらぎと輪反りは明石国行のそれだ!とだいぶ近いことに興奮
  • 猪首鋒に広直刃
    • 解説より丁字文並ぶ
  • 鍛えが美しい
    • 白さも他と全然違う魅力的な色の良さ
    • 洗練
    • 梨子地レベルに肌がつんでる
  • 茎がビターチョコレートな色と厚みで美味しそう

刀 無名 貞宗 徳川家伝来

  • 鋒の伸びかたが南北朝へ向かうとの解説
  • のたれ調
  • 物打付近が見所
    • 稲妻に二重刃と沸の強さがあらわれている
    • あとは匂気味というより印象がもやっとしている
  • 添樋がすばらしく鋒までの伸び方がかっこよくて三ツ頭付近がしまって見える
  • 茎付近の彫物は剣と梵字
    • カーンかな
    • 大磨上で棟区の幅も狭い

重美 太刀 銘 国宗

  • 今日のイチオシ
  • この太刀はとにかく刃染み
    • 刃文だけ見ればいいレベルの見事さ
    • メラメラと燃えた景色のような刃文
  • ようやく見たい国宗を見ることができた。求めていたこれを。過去1番。
  • 付属は革の拵
    • ビンテージ財布のように黒と赤のこなれた色彩が渋い
    • 家紋は豊臣かな

重文 太刀 銘 豊後国行平作

佐野美術館から静岡駅へ

佐野美術館を後にして、静岡駅へ。
到着後、久能山を目指します。ここからは、バスを乗り継いで行きます。


車ルートでの目安はこちらになりますが、まだ移動に1時間はかかる距離ですね。

静岡駅から久能山までのルートは複雑

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どれに乗ればいいのか迷いますが、8-Bの東大谷駅行きになります。
本数が少ないですね。
なお、SUICAなどの電子カードは使えるのであらかじめチャージしておくとよいでしょう。

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大谷駅到着後は、同じバスターミナルで乗り換えです。
驚きの1時間に約1本のバスの時刻表。
このように、効率的にバスの時間を計算しないと待ち時間が発生しますので要注意ですね。

私も、こちらのサイトの情報がなければ、うまくたどりつけていなかったように思います。
感謝しかないです。

久能山のうわさの石段を登る

バスを降りて真っすぐ歩いてちら見して、名物のいちごジュースを飲んで甘みと気合を注入して登ります。

いちいちごくろうさんを登るルートを選択

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全部で1156段。ひたすら登ります。

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いちごジュースを買ったお店の人には、お兄ちゃんなら20分でいけるよとのことでしたが険しかったです。

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表参道石段から一ノ門で一瞬到着したと錯覚させられながら、登り切ります。
宝物館が見え、楼閣が見え、ロープウェイも見えてようやくゴール。
とおもいきや、これでもまだ1156段ではありません。まだ、続くのです。

楼閣と本殿の景色を楽しむ階段が続く

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このまま、本殿へ向かいます。

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立派な楼門ですね。

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楼門をぬけて階段の続きを楽しみます。
途中、有名なプラモデル(静岡はプラモデル王国)の展示を目にしました。

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本殿もすばらしいです。
この左手奥の階段を登ってようやく1156段。
家康公が埋葬されているという神廟を見て入り口の宝物館へ戻ります。

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途中、手形をあわせてみましたがちっちゃかったですね。

久能山東照宮博物館でソハヤノツルキウツスナリとご対面

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御朱印もすませていよいよメインの展示です。

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館内アナウンスが流れるほど写真撮影が厳しく、基本撮影禁止。
SNS許可をもらったのは遠目からの入り口だけでした。それでも、ありがたいです。
よって、ここからはこちらの目録(※PDF)一覧より、気になった刀剣の感想です。

ソハヤノツルキウツスナリ

  • 入り口はいってすぐにでーんとかまえてくれました
  • 展示ケースが側面と若干背後が見えるナイス配置に丁寧なライトアップ
  • 猪首鋒に身幅の広い豪壮な太刀
    • 身幅がこの時代のものにしては特に幅広い
    • 古刀と呼ぶには広すぎます
    • この広さに匹敵するのは、大包平しかないと聞いてます
    • 樋の鋒までのとおりかたがステキで、真ん中の添樋の薄さもきわだちます
  • 表の左側はカタカナで彫り深くソハヤノツルキとくっきり。右側に妙純傳持です。
  • 裏にウツスナリ。これは、展示ケースが背面まで見える配置のため確認できます。
    • 側面より、三つ棟っぷりもよくわかりますが、想像より厚みはふつうでした
  • 映りがたっているからでしょうか、刃文と刃縁と鎬まで4層のカラーが見えます
    • 色白に見えるのですが、強そうといった印象を持ちました

ソハヤノツルキウツスナリの写し

ソハヤノツルキを見た後にこの写しを見ると驚愕します。
ほんと、そっくりなんですよ。
もちろん、銘を見ると掘った後がわかる程度には新しいのですが、特徴が浮き彫りです。

宮入昭平作 太刀妙純傳持ソハヤノツルキ ウツスナリ奉納久能山東照宮 御宝前(三池写)
これを見たことで、よりソハヤノツルキウツスナリの特徴をとらえることができました。

他の刀剣

  • 徳川家9代以降は刀剣中心の展示です
    • 特にだと、恒次と末守の二口ですかね。
  • 太刀 銘 備中國住恒次
    • 南北朝時代の青江派らしく恒次の肌(地斑あり)と逆足まじりの直刃が魅力的でした。やっぱ好みです。
  • 重文 太刀 銘 末守
    • 銘入りで大変珍しい代物
    • まるで切刃造を思わせる鋭角な鋒の樋が魅力的でした
    • 乱映りたつも魅力的です
  • 太刀 銘 肥前國河内守正廣
    • 一筆書きのような子供の落書きのような刃文が大変おもしろかったです
    • 肥前は指裏に銘を書くのが基本のようですね
  • 太刀銘(葵紋)藤原是一
    • 久しぶりに濤乱刃を見ました
    • 刃中の谷のすきまの飛び焼か葉のようなものがよいですね
    • 葵紋を許された刀匠だけに見所があります

他の展示

  • 徳川家3代~8代にまつわる兜の展示。ヘルメットのような黒漆塗越中頭形兜が好み
  • 2Fの甲冑ゾーンが3種類展示比較ができて華やかでした
  • 1Fは鉛筆なのに家康所持で重文とかおもしろかったですね

他にも見所はたくさんあり、1時間以上は見積もりたい豪華な展示でした

お帰りはロープウェイで日本平

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こちらもバスと同様に時間に注意です。
また、なぜか階段も険しいです。
ただ、博物館と入り口の楼閣とこのロープウェイは100m圏内なので近いですよ。

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景色もよく、案内のアナウンスがけっこう楽しいです。あっという間の5分間。

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おりたら、またバスに乗りそのまま静岡駅にもどれますが、この時刻表ですよ。
待ち時間は、屋台があるので小腹をうめるとよいでしょう。おすすめは、名物桜エビ。
お店の人に聞きましたが、日本の8割の漁獲量を誇る日本平。売店のエビ団子とかいただいちゃいましょう。

ロープウェイ受付のとうらぶ歓迎ポイントをおさえよう

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このロープウェイの駅ですが、ここで歓迎ポイントを発見!
SNS許可もらって、是非、写真にとって旅の思い出としたいですね。


さいごに


東海道の旅はこれで終わりです。
8/31まで展示されている吉光のある途中の小田原城も目指したいところでしたがこのまま関西へ。
次は、京都に突入して御朱印巡りです。