#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

福岡市博物館の特別展「侍 もものふの美の系譜」こと侍展の前期で大典太光世

今回は福岡で開催された大規模な刀剣と武具の展示を見に行ってきました。
展示数は約150。刀だけでも約60振あります。その中には大典太光世も。
土日をさけて平日初日と翌日の二日間を体験したレポートになります。

一言レポート

まとめ

  • 3時間あっても足りない豪華な武具展示で会場も広い。
  • ライティングが最高で刀は刃文がよく見え鎺や武具は鏡で背面を見せてくれる工夫。一文字がイチオシ。
  • 平日は比較的空いているのと15:30-17:30の閉館ギリギリまでは人が少なめで狙い目。

侍展|特別展 侍 ~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI

福岡市博物館で開催された武具中心の特別展です。
通常展示の企画展であれば毎日展示されている日本号も見ることができます。
福岡は何度か行っているので過去の情報を参考にしていただければと思います。

toukenranbudanshi.hatenablog.com toukenranbudanshi.hatenablog.com

今回は刀剣乱舞コラボコラボグッズも満載です。
公式となる情報はTwitter3つから情報をとるとよいでしょう。

日々イベントや在庫情報が変わります。
例えば展示しているキャプションが増えたりグッズ紹介が展開されたりするので日々チェックです。

会期はいつからいつまで?

公式情報より

会場:福岡市博物館 2階 特別展示室A・B
会期:2019年9月7日(土)〜2019年11月4日(月・振休)
開館時間:9:30 〜 17:30(入場は17:00まで)(月曜日休館。月曜日が休日の場合は翌平日休館)
前期:9月7日 〜10月6日(日)
後期:10月8日(火)〜

開館と閉館時間は必ず確認しておきましょう。
詳細は出品予定リスト。最新版が公開されています。
刀剣乱舞関連だと義元左文字こと宗三左文字は前期のみです。お目当ての作がある人はご注意を。


当日

9/10(火)の平日初日を狙いました。
翌日もいたので二日連続。侍展のためだけに行ったので今回は空港とホテルと福岡市博物館の往復です。
とりあえず飛行機で移動です。

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空港でまずはお昼

前日までの台風の影響もあって予定より約1時間遅れての到着ですがあわてず腹ごしらえです。
久しぶりに福岡のうどんを食べたかったので福岡空港2階で因幡うどん 福岡空港店。

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【公式】因幡うどん/Inaba Udon

ごぼう天とかしわおいしいです。
お箸でつかんだらプチンと切れちゃうコシがお出汁吸って好き。
参考までにメニューはこちら。

福岡市博物館

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開館5分前はこんな感じな二日目の写真を用意しました。入り口左から福岡タワーとともに。
9:30の5分前ほどから列が動き出す感じて中で待機という流れです。雨の日はご注意。
中で待機列が再形成されます。入場と物販合わせて50人ぐらいでした平日は。なお続々と人は来ます。

正面に行くと公式でも確認したほうがいいのですが列について詳細があります。

混雑回避のためでしょうか。
それぞれ購入なのか入場なのか前売チケットがあるのか物販なのか注意して並びましょう。

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現地撮影より。
正面はこんな感じの目印で混雑に応じて対応されるものと想像されます。
初日の土日の休日は人が多かったですからね。平日も一応という感じでした。

なお近くの福岡タワーでも9/20から刀剣乱舞コラボのパネル展示が始まるそうですよ。

コラボチケットの交換方法

最近の情報が更新されているので前もって公式のチケット案内 を確認しましょう。
当日券であれば、二階の特別展入り口の チケット売り場へ。
引換券は5パターンあり、 チケット売り場グッズ売り場 にわかれます。

図録付+入場券だと引換券を渡せばグッズ売り場 にて交換されます(こちらを体験しました)。
グッズ付前売チケットや5枚セットは、 チケット売り場のようです。

ロッカーの活用

前述したように会館前に中には入れるので、すぐに荷物を預ける人が多いです。
手前のロッカーや二階のロッカーは旅行者にとっては必須。
平日でもお昼前には埋まるので荷物が多い人はご注意です。

通常展示であれば写真撮影も一部可能

特別展は撮影禁止です。
通常展示であれば日本号がいますよ。

二日目はお昼をMuseumCafeで楽しみたかったのでグッズ売り場によりつつ通常展示を楽しみました。

いつものミュージアムショップもチェック

特別展専用のグッズ売り場は二階です。
いつもの一階のショップでしか買えないグッズもあるので初めて行く方は確認したほうがよいです。

特別展のグッズは諭吉が飛びます

けっこう買いました。たくさんグッズがありますね。
事前に調べても当日来るとあれもこれもとなってしまいます。

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撮影は許可済。とくに禁止ってことはないようです。

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売れてますねー。その後、品不足が続いているそうですがそれもそのはず。
この侍展オリジナルメジャー圧切長谷部は手作業でつくっているんだそうです。大変な労力だー。

侍展コラボグッズは人気なので品薄情報も含めて公式のグッズアカウントを確認するとよいでしょう。

刀剣乱舞コラボのパネルは一階で豪華に展示

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光の反射で撮影むずかしいですが一つ一つじっくり見ておきたいですね。
新規絵はコラボでクリアファイルとして販売していたので全部買いました。

津田健次郎というイケボに膝から崩れ落ちないか心配

目をつぶったら展示見えないですよね。
二日めに使いましたが初日に聞いていたら鑑賞どころじゃなかったかも。
イケボの破壊力はすごい!借りない理由がないです。

音声ガイドプログラムより解説件数は21+ボーナストラック3(これが日本号ボイス)の解説時間は35分。600円。
収録BGMも紹介していて解説番号14番の圧切長谷部のBGMは「桜舞 SAKURAMAI」「鳳蝶 AGEHA」の2曲。
CHCB-10094より収録CDは梵天「鳳蝶 〜AGEHA〜」かな。普通にネットで買えます。

刀剣の鑑賞感想

数がとにかくあるので二日に分けて見ました。
初日は運良く閉館時間間際で大典太光世をじっくり見ることができて満足。
二日目は自分で書いた展示予想の薄い本をガイドに鑑賞しました。

booth.pm

予想なので8割は使い物になると見ていい内容になっていてよかったです。
太刀が刀おきに全てなっているのはさすがに予想できませんでしたが。あと目録番号がけっこう違う...。
通常見るのが難しいと書いた角度も刃文もほとんど見えました。

個別の刀の感想

たくさん書きたいことがあるのでとにかく書いてみますね。
武具は刀にしぼります。刀剣展示順で行きたいと思います。
もう一度出品予定リストを置いておきますね。

その前にはじめに刀置きについて。
展示のはじめに説明されていますが太刀が刀置きつまりは刃が上に向いてます。
刃先の保護と刃文の見やすさを容易にした結果この展示のようです。

序章

大刀が二振展示されており近い距離感で鑑賞することができます。
庚寅銘大刀(5)と毛抜形太刀(6)です。
そのまま第1章に行くと背面から見える刀の展示。いろんな角度で見えると期待高まります。

第1章

  • 12 重要文化財 太刀 銘 備前国□□(伝友成)
    • いきなりすごいのが来ました。一番はじめにすごいのを見た気がして目の基準が狂いそうだった。
    • 太刀を刀置きにしたことで腰反りの素晴らしさが存分に伝わる姿。
    • 物打ちの刃文の変化すごくて映りなのか刃文なのか区別つかない焼きが入っている。これは二重刃と思われます。
  • 14 国宝 太刀 銘 安家 と 13 重要文化財 太刀 銘 正恒
    • 左に安家。右に正恒
    • ここで全ての太刀が刀置きと気がつきびっくりします。
    • 安家はもう少し肌だってると想像していましたが上品。しゅっとしていて刃文の変化も新しい感じ。
    • 正恒は映りがくっきりで、あの帽子のまっすぐ突き抜ける感じが見えます。すごい光届いてる。
    • 正恒の刃文の変化がここまで見えるとは思わず太刀が刀置きする姿のすごさを実感しました。
  • 15 国宝 太刀 銘 光世作 名物 大典太
    • 銀色味を感じ肌の立ち方がキレイな流線となって輝きの線が細部に流れています
    • 身幅が広く鎺を鏡付で展示。このため重ねの厚みがわかり丸棟が見えます。
    • 鎺に鳥が描かれ裏は鏡で見えて加賀梅鉢。
    • 銘もしっかり見えます。
    • メインの樋は切っ先までキレイに掘られています。
  • 17 重要文化財 太刀 銘 波平行安 号 笹貫 黒漆太刀拵付
    • 思ったより肌立ちじゃなくてびっくり。ねっとりが伝わるやわらかみです。
    • 拵は島津の十の字の達筆感ある変化が好き
    • きれいに焼き落としの刃文が見えます。
    • 古風な茎でえぐれた感じの箇所もありますね。

第2章

武具や絵巻が並び刀が連続して並ぶエリアに突入します。 まずは、4振りの刀たちが2回続きます。
特にこれまでの福岡一文字吉岡一文字の見方がバージョンアップします。すごいよく見える。

  • 32 重要文化財 太刀 銘 則宗
    • 反りを見に来ましたがきれいに腰ぞりですね。刀置きだと見え方違います。
    • 板目肌くっきり探せます。乱れ映りを探しましたが少し見つからず。
    • 少し削れたような茎尻がポイント
  • 33 国宝 太刀 名物 日光一文字 
    • 初めて見たのですが最高でした。
    • このエリアは一文字が並ぶのですが、特に太刀の丁子は見やすいです。
    • 今回は一の刃文を期待していいです。こんなに日光一文字が素晴らしいなんて。
    • 刃文のグラデーションが青い炎のように揺らめいて見えるところが推せます!
    • 地のつみもいい。
    • わずかな雉子股な茎も見えます。
  • 34 重要文化財 太刀 銘 一
    • 焼きが高いです。注目は解説にあるように二つの銘。後銘があります。おもしろい!
  • 35 重要文化財 太刀 銘 一 号 姫鶴一文字 
    • ここまで見るの難しいと見ていた刃文全てが見えます。
    • 横からのぞけるケース位置のため帽子の変化も見えます。光届きます。
    • 姫鶴は光届かない裏もすごい!
    • 達筆な銘。

この4振の流れで、いまいち一文字の良さを掴み損ねていたところから今回で丁子の見方変わりました。
次の4振のケースの並びですが、隙間があるのでガラス横も少し見えます。

  • 36 刀 吉岡一文字
    • 逆丁子気味の変化がメラメラで最高でしたよね。
    • 福岡一文字との違いのおとなしさ見えてきます。それでも丁子。
    • 葉が物打ちあたりにぱっと連続して並ぶのが華やか。
  • 38 太刀 銘 国安
    • トーハクで見たときより見えやすいです
    • うるみの中の刃中の働きがはっきりわかります。足・葉。

ここでケースの隙間から国安を鋒からのぞけます。

  • 39 重要美術品 刀 二字国俊 切付銘黒田甲斐守所持之
    • 互の目がはっきり物打ち付近で見えます。
    • 帽子見えますね。
  • 40 国宝 小太刀 銘 来国俊
    • 見たかった箇所全て見えるので言うことなしです。つみ。そしてこの姿!

次は短刀が縦に寝かせた展示。右手に丁子な一文字たちが裏からでも想像できる並びがよいです。
右からの並びで2振x3ですね。

  • 43 重要文化財 短刀 銘 吉光 名物 博多藤四郎
    • しゃがめば見える沸映り
    • 鎺をとっているので護摩橋の先端が見えますね。
    • 物打ち付近の肌の変化がよく見えます。
  • 44 短刀 銘 吉光
    • 茎に一の銘のような削りが気になりますね。
    • 樋となる彫り物もしっかりと
  • 42 重要美術品 短刀 銘 吉光 号 五虎退 拵付
    • 拵どころか小刀が!初めて見たのですが貴重ですね。じっくりと。
    • うっすら二重刃を探したかったのですが少し見えないかも。青ささすがです。
  • 55 重要文化財 短刀 銘 国吉(西蓮)
    • 厚みがよりしっかりと見える角度です。
  • 50 国宝 短刀 名物 寺沢貞宗
    • めちゃくちゃ嬉しい推しの最高展示。
    • トーハクでは見えなかった棟の背の彫り物が見える。
    • 帽子返し付近の地景を始めて見てキュンキュンした。
    • ベストは右斜めと光を避けた鑑賞。完全な地沸の凹凸肌が見える!
  • 51 重要文化財 脇指 名物 物吉貞宗
    • 物打ち付近の刃文が見えるぞ!はじめてくっきり見えたかもしれない
    • 地はつるつる感がよりまして見えました。隣の貞宗との研ぎの違いおもしろい。

この6振の短刀ゾーンが終わると、また4振の刀をへて正宗と長巻・薙刀ゾーンに入ってようやく折り返しです。

  • 41 国宝 太刀 銘 来国光
    • 右側から茎の厚みと銅で埋めた茎の目釘のようなとおりっぷりがおもしろい。
    • 棟焼きを探すとところどころ確かにある
    • 重量感じます。
    • 裏が見えるおかげで樋の違いが見えます。
  • 45 重要文化財 太刀 銘 国網
    • あわい映りが見えます。
    • 鎺元に砂流しと行ってよさそうな刃中の変化あり
    • 徳川美術館でみたイメージと異なりますがおだやか国綱ですね。
  • 46 重要美術品 太刀 銘 国宗
    • 変化激しい系の国宗でした。主張が激しい刃文でよい。
  • 47 刀 行光
  • 刃文の沸が太く見えますね。はだ立ち目立ちます。

ケース移動して正宗ゾーン。

  • 48 国宝 刀 金象嵌銘 正宗本阿花押/本多中務所持 名物 中務正宗
    • おだやかなきれい目正宗でありながら沸の変化激しくです。
    • 鎺がはずされ、鏡越しの裏も見えて今はキャプションで鎺の詩の解説まであります
  • 重要文化財 刀 名物 石田正宗
    • えぐれている箇所がある記憶あったのですがなくてあれ?
    • 茎の裏じゃないと見えないはずの刀傷がしゃがめばちゃんと見える。
    • 真ん中の刃中の激しい変化がよくわかります。帽子の変化も見えて見所が多い。
  • 52 重要文化財 長巻 伝則包 拵付
    • 拵が刃より短い解説ですがそれでも長い。
    • 鐔と拵が取り付けられた状態の展示です。
  • 53 薙刀 銘 真守
    • 互の目が目立ちます。
  • 54 薙刀備前国住親依
    • こっちは大肌。変化よく見えます。
    • 刃文の変化は53のほうが多いかな。直刃気味なので。

このあと第3章となり大太刀からスタートです。

第3章

  • 63 国宝 大太刀 銘 備州長船倫光/貞治五年二月日 朱塗野太刀拵付
    • こんなにも分厚かったのと驚きの鈍器感。
    • 刃文がすばらしいです。
    • 板目肌がよく見える箇所は左のケース支え上部あたりかな。
    • とにかく身幅がこんなに広いとは思わなかった。
    • 刃文はもくもく。
  • 64 重要文化財 大太刀 号 瀬昇太刀
    • 反りがすごい。この大きさでこの反りはすごい。
    • 彫り物は朱色が混じってますね。
    • 肌立ちわかりやすく重ねの厚さと身幅の広さも伝わります。
    • 刃文は二重刃風の傾向が少し確認できますね。
    • 乱れ映りもわかる。
  • 65 重要美術品 太刀 銘 備前国住義次 号 南山刀
    • 初めてみましたが義次でしたか。
    • 棟焼きのように樋にそった焼きが内側に見えますね。
    • THE板目肌。金筋も隠れてますね。
  • 67 重要文化財 刀 金象嵌銘 義弘本阿(花押)/本多美濃守所持 名物 桑名江
    • ロング金筋が二つもあって最高。
    • 光がよく行き届いて一枚帽子見えます。
    • 刃文の沸の濃さが存分に楽しめて肌もいい。
  • 66 刀 名物 城井兼光
    • 目釘孔の跡数も含めてびっくり。
    • 帽子がキリッとしていていいですね。
    • 肌つみを感じます。
  • 68 重要文化財 薙刀直し刀 銘 国重・八幡大菩薩・天満大自在天
    • 銘が大きく平たくくっきり。
    • 棟の切り込み確認できますね。誉れ傷かな。
    • 肌が黒いので白けが目視しやすいですね。

ここまで横並びで。鎧を見ながらぐるっと移動していきます。

  • 76 国宝 菊造腰刀
    • うれしい短刀専用ケース置き。前期のみ。
    • めちゃくちゃ期待していた短刀です。きれいな当時の古い拵がついています。貴重。
    • 予想した向きと反対でしたが厚みに樋の深さよくわかります
    • めちゃくちゃ大きな食い違い刃と見ていいのではないでしょうか。かすれるようにクレヨン風味。
    • 冠落としの中の肌の変化も残っているがおもしろい。
  • 69 重要文化財 薙刀直し刀 名物 骨喰藤四郎
    • 侍展のエモポイントです。
    • 骨喰藤四郎(69)と秀吉の書状(70)が横並び。秀吉の礼状が並ぶ展示です。
    • 年代が天正十三年の1585年9月27日付と推測できるみたい。図録でも再確認。
    • 大友家から頂戴した時のお礼の手紙らしく秀吉の喜びが読み取れ肉眼で読める「吉光骨啄刀」や満足の文字。
    • まだ確認できてないのですが、今回は裏側の彫り物も角度つくれば見えるそうです。
    • 焼身特徴の刃文のとぎれがわかりやすいですね。

ここから左が並びます。このあたりけっこう混みやすい場所になりますね。

  • 71 国宝 短刀 銘 左/筑州住 名物 太閤左文字
    • 見やすい。深く焼き込む茎の刃文に注目。
    • 棟焼き目立ちますね。地のつみが全展示中最高だと思います。
    • 沸の濃い箇所を探すのが楽しい。
  • 72 国宝 太刀 銘 筑州住左 名物 江雪左文字 
    • これを刀置きにしたのは世界初では!?ってレベルで見やすい。飛び焼きわかる。
    • 今まで過去展示で見えなかった帽子の変化がわかります。そうなってたのね。尖り心乱れ込む。
    • 鎺もはずされているので丸留めくっきりな棒樋の終わりが確認可能。
  • 73 重要文化財 刀 名物 義元左文字
    • 前期のみ。
    • 直刃に焼け身だが美しい肌。72と並ぶ展示がありがたい。帽子もよく見えます。
    • 左の音声ガイドの解説は「さもじ」よびですね。
  • 74 重要美術品 短刀 銘 長州住安吉/正平十七八月日
    • 安吉の典型中の典型がよくわかります。とにかく映り。「刃縁に沿う棒映り」は教科書レベル。
  • 75 刀 肥後延寿
    • これ映りかな?という特徴見えますね。
    • 直刃調

ここから鎧の展示が続いていきます。
さて、第4章にうつりましょう。

第4章

ここで4K映像6分は見て!
4K映像も産毛あったら見えちゃうレベルでした。
日光一文字に圧切長谷部の感動の域をちょうど座れるタイミングでご鑑賞あれ。

  • 105 脇差 銘 備州長船康光/□永廿五年八月日
    • 康光のわかりやすい刃文が注目ですね。ここも列が並びます。
  • 108 国宝 刀 金象嵌長谷部国重本阿(花押)/黒田筑前
    • 今まで見た中で最高の上品皆焼。
    • こんなにも何も角度を変えなくてもただただ皆焼のすばらしさを拝めるとはさすがおうち。
    • ライティングのこだわりがすさまじく後方からでも見えます。
    • 一番混んでます。
  • 109 重要文化財 刀 銘 備州長船祐定 金象嵌銘 あたき切 脇毛落/大永二二年八月日 名物 安宅切
    • 銘が見所。
    • 長谷部の拵の元となった拵はセットで次の章でまとめて展示されてますね。
  • 111 県指定 刀 銘 阿州氏吉作 名物 岩切海部
    • 黒田の縁でここにあったか岩切海部
    • 氏吉の作は江のようとも。この作は刃文の匂が深いですね。
  • 107 脇差 名物 碇切
    • 磨りあげと固定概念ありましたが実際はどうなんだろうか。解説見つけられず。
    • 直刃で帽子がきれいな刀ですね。

ここで絵巻物を見ながらぐるっとたくさんの鎧を見てこの章のラスト刀展示です。

  • 106 刀 銘 兼元 号 大仙兼元
    • 銘も刃文も兼元っぽさ出てます。三本杉風の刃文は連続してくっきり。
  • 110 刀 金象嵌銘 黒田筑前守殿御所持、二ツ胴切手中川左平太(花押) 号 和泉守兼定
    • これも銘をしっかり見たくる刀ですね。
  • 113 薙刀 銘 平鎮教/金象嵌 権藤 名物 権藤鎮教
    • 裏銘で展示してくれていましたので薙刀の置き方の向きとしておもしろいですね。
  • 112 大身鎗 銘 長吉作 名物一国長吉
    • 八幡大菩薩の彫りが見えます。
    • 槍として装具が装着された状態なので日本号と同様に大胆さがよく伝わりますね。

刀の用語解説パネルが終わり際にちらっとあるのですが、説明対象が圧切長谷部にクスッと。推してるなー。

第5章

先に紹介したあたき切や長谷部の拵が展示されつつ着るものや兜が中心のエリアに新刀が3振です。

  • 119 重要文化財 刀 銘 山城国西陣住人埋忠明寿(花押)/慶長三年八月日他江不可渡之 
    • 表展示とは予想外。
    • 銘の山城国西陣住人埋忠明寿(花押)と彫り物を見ることができます。梵字なんだー。
    • ほんと新しいって感じが出てますよね。新品みたい。
  • 120 重要美術品 剣 銘 奉納不動尊 信濃守藤原国広/慶長十八年癸丑 八月三日
    • 表向き展示でした。
    • 銘の国広が見えます。
    • 沸の濃さは先端付近のほうが伝わりますね。個人的に。
  • 121 刀 銘 九州肥後同田貫上野介(同田貫正国)
    • ラスト。超オススメ。
    • 肌と地景がこんなにも見やすいとは。
    • 大肌は大きい楕円状の円が何度も続いて大変見やすい変化です。

侍展の私の「イチおし」

これは現地で見て確認してきてほしいです。
みんな饒舌。 私も採用されたかった(該当者なしだったのかおいてなかったです。無念。)。
一国長吉の解説好きですし武具の解説は知らないことが多くて楽しいです。

展示の感想はこんな感じです。
まだまだ語れるぐらい記憶と記録してます。薄い本にしようかな。

博多の夜は美味しい

夜は天神じゃなくて中洲川端駅に来ました。
このあたりのお店せめてなかったので。

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一軒目はおでん安兵衛。雰囲気最高。泡が最後まで残るビール。大根しみてたなー。

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二軒目は藤よしで焼き鳥。こっちって玉ねぎ刺さってるよね。うまいー!


おわりに

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前期のボリュームに圧倒された侍を基準とした展示でした。
展示のこだわりのすごさが伝わり毎日のように今もアップデートされています。
後期も楽しみにして、また福岡市博物館を訪れたいと思います。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。今まで一番長い文章を書きましたね。