10月の怒濤の勢いそのままに11月は能楽の日々です。
それだけでにとどまらず仙台に京都にと縦横無尽。
まとめきりました。
まとめ
不動行光の展示!?鶴丸の写し?と驚いた11月。
仙台でがっつり遠征をしてきました。
また、刀剣乱舞コラボで神田古書祭りと千代田区の刀剣乱舞コラボスタンプラリーも3日にわけて回りました。
クリアファイルと古地図とポストカード!
コラボにあわせて町を散策するのは楽しいですね。
11月1日は古典の日。
文化庁主催の霞ヶ関から文化力。
『コテンこてんにアバンギャルドな古典~古典の日によせて~(文化庁文化交流使の会)』に参加。
古典は当時はアバンギャルドつまりは前衛だった。
この考えかたしびれます。つまり、常に現在も進化して新しくって古い。
能、常磐津、日本舞踊。山姥をテーマにそれぞれの歴史と舞を見せて頂きよい時間でした。
山姥に引き寄せられて
この山姥テーマだったのでレポートです。
山姥伝説があり、そこから能。そして、そのエッセンスをリスペクトして歌舞伎へ。 まるで和歌の本歌取りのように、かぶる歌詞や舞があると知って驚いた。 日本舞踊の扇子のルーツも能の扇とのこと。 その所作振る舞いの進化を三味線にのせて見せていただいた。かっこよかった。
山姥は常磐津だと『四天王大江山入』通称『古山姥』。 幕末に入ると金太郎伝説とくっつて変化。それが嫗山姥(こもちやまんば)。山姥が育てちゃう。 元の能で使われている表現が一部復活も。講演ではさらっとこのあたりを解説。 日本舞踊ではこの山姥の舞を見ることができた。能もさわりを聞けて満足。 ※ 能は宝生流辰巳万次郎さん。昔は今も田舎では結婚式では定番の高砂をオープニング時に披露してくださった。
ここで夢想したのが、山姥切国広。山姥ではなく号が山姥切。時代を考えると、能の山姥からとったと思わせるお話しに思う。ストーリーも、山姥を模した踊りでスターダムになった主人公の踊り子が山で本物の山姥に出会い、本物を見せてやるというクライマックス。これを切ると来たもんな。妄想はかどる。 https://t.co/VzkGX5uIty
— ないな (@poponainai) 2017年11月1日
山姥伝説を切るのかそれとも山姥そのものを切るのか。 伝説を切る意味があるのでは。 山姥を鬼と見る誤解から始まる今も続く山姥像がある。山姥は人も助ける(能だと)。 誤解されている。 まるで模倣側のツレではなく山姥(シテ)そのものじゃないか、 まんばちゃん!俺が俺こそが山姥切だ!(妄想爆発)。
ここで興奮した理由は、謡に邪正一如という仏教用語が出てくる点。 刀匠堀川国広という視点でも興味深い。 その意味も「邪と正とはもとを正せば一つの心から出ていて、結局同一のものであるということ。」 山姥切も、もとは一つという意味がこめられたのかなー。 まんばちゃんはリスペクトの塊だよね。
このように妄想とあわせて想像を膨らませておりました。
このまま刀ステの小田原城の話にあわせて山姥の想像が深まる
能楽の山姥の論文を書いている人見つけて読んだけどおもしろい。 舞踊学会の舞踊學 第21号(1998年)。能楽「山姥」の思想的背景。 山姥は山の精霊か。世阿弥の曲の中でも禅仏教思想が色濃いと。 なお、夢幻能という言葉は大正15年のラジオ放送での名付けが出処なのか。
長尾顕長の家系は掘り下げがいがあるね。 足利長尾家の系譜。長尾氏は越後上杉から北条氏に下ったのか。 越中越後の長尾とくれば、能楽の山姥は越後・越中の境目の善光寺詣の話なんだよなと。 足利と能楽って繋がりあるのか知りたくなる。なぜか現代で鑁阿寺で足利薪能をやっているし。 ※ これは、足利家をたどれば自然とたどり着く所感ですね。
信濃国善光寺なんだよなー目的地が。信濃守の由良国繁。山姥。 越中越後の長尾。自然とキーワードだけで妄想捗る。 「月に埋もれ打ちすさむ」の一節は、つい反応しちゃうなー。 打ちすさむは、砧を打つの意味。 刀を打つ刀匠の思いと重ねる妄想。砧は秋の季語だけど冬支度でもあるか。二月の銘の山姥切。
舞台『刀剣乱舞』外伝 此の夜らの小田原
このテンションで後日、刀ステこと、刀剣乱舞の舞台のディレイ配信を見ました。
刀ステのディレイ配信を見たけど謎の安心感がある。次への期待感というか。 日と影が随所に散りばめられているからおもしろいし、面(おもて)は表であり、 裏(写し)のまんばちゃんが切るというのがいいよねー。 そして、写しの意味を写しそのものが希望を見せ、この地に呼んだのが月の出る夜の小田原よ。
すべてがつながった気がしておもしろかったですね。
仙台満喫の刀剣遠征
toukenranbudanshi.hatenablog.com
ブログにまとめました。
まとめ記事を超えてブログのブログを書くというボリューム。
神田古書祭りと千代田区の刀剣乱舞コラボスタンプラリー
ひたすら散歩。始めてアプリの舞台めぐりでデジタルスタンプラリーをしたけど楽しかったです。
今回も自分の趣味嗜好に合わせて古書をさぐりましたが、
刀剣古書のレア図録(もう一つの薄緑が!)と能の謡本が格安で売っているところ見つけてうれしい日でしたね。
第58回 東京名物神田古本まつりのタイミングに来てよかったです。
二日目もスタンプラリー
効率のいいまわりかた決めてないのでこの日も散歩ですね。
ホテルニューオータニは来たことあるから大丈夫と思ったらこんなにも広いのかと驚愕でした。
ガーデンプール目指してコラボスタンプを押しに行く人は絶対に道を聞かないと迷う場所でしたね。
歩いたことない場所を歩くのは新鮮で楽しいものでしたがなんとなくではたどり着けませんでした。
桜田門周辺に行って、小竜景光ですね。
押し忘れて三日目にまた来る場所なんですけどね。
日をまたいでいますが、コラボの期間で足を何度か運んだということです。
三日目でスタンプラリーをコンプリート
刀剣乱舞コラボの江戸城下秋めぐりのスタンプラリーとデジタルスタンプラリーをコンプリート。
3日に分けて千代田区を散歩しました。コラボの古地図をゴールの神田明神でゲット。
いろんな場所を自分の足で回ることができて楽しかったので古地図と照らすの楽しみだな。
クリアファイルもゲットです。
古地図いいよね。
埼玉県立歴史と民族の博物館で特別展
埼玉県立歴史と民族の博物館で特別展「上杉家の名刀と三十五腰」。
謙信景光は写だけ。唐柏を求めて。想像以上に棟を焼いて激しく魅力的だった。
イチオシは大町兼光。
刃中のグラデーションと肌のつみに合わせて南北朝らしい体躯で分厚く帽子がセクシー。
キャプションを見ないで想像しながら刀を見ましたが、行光や兼光は当てることできましたね。
謙信の花押はおぼえてしまった古文書ゾーン。
入り口の大太刀の元重(110.6cm)にテンションあがる。映りが激しいしつんでる。
しゃがんで。片山一文字の長巻は今まで見た中でも最高の大きさでした。
野太刀の塚もテンションあがる造り。
火車切は厚みがはっきり肌はっきりなんだけど身長180cmないと刃文は届かなかったです。
行平を解説では深い紫色と表現していた色味解説に頷けたのですが、展示で一番ライトが届いてなかったです。
佐野美期待。佐野美のでし、本来は湯走りがはっきりと見えるはずですから。
展示は上杉神社のものが多くこれ江戸博物館のときの戦国の展示で見たなとおぼえていておもしろかったです。
景勝次代の刀はあてるつもりで見たら、大柿正宗を貞宗っぽいがなんか違う。
左でもないしと思ったら正宗。帽子が武蔵正宗に似ている覇気で納得。
国宗は当てられずこんなの林原美術館のじゃあるまいしと思ったら林原美術館の国宗で笑ってしまいました。
瓜実安則は、地景と刃文の横並びがすばらしく江戸時代に見えず。
来国次はほんと白かった。がんばって背面を見ることができたので、今見ると図録のとおりで二筋樋。
行光が好み。わかった理由が黒川古文化研究所で見た行光と肌目が似てたから。
どう見ても相州だけど。大進房は初めて見たけど魅力的ですね。
彫り物で有名みたいだけど図録でも大肌わかる。
とても充実した一日でしたでおわらずこのまま今年も大刀剣市へ。
今年も大刀剣市2017
大刀剣市2017へ。遅い時間帯で最終日だとカタログもないので、実は500円で入れるのだ。去年もこれでした。隕鉄のナイフ(SNS許可もらう)にロンギヌスな持ち手の玉鋼の小刀に末手掻の短刀(初めて欲しいとテンションあがった粋な帽子だったなー)など各店舗でお話しと手に持つ鑑賞。濃い時間であった。 pic.twitter.com/GF1lXCLmdB
— ないな (@poponainai) 2017年11月19日
ここで体験したことが来年につながりそうはきっかけが実はありまして。
もしかしたら、来年はお迎えをするかもしれないという体験をしました。
この世界って信用第一なところあって、ネットで情報公開しにくい世界ですよね。
2年ぶりの石切神社だ!
さてさて、時は流れて大阪へ。
石切神社で石切丸。2年ぶり。
前来たときよりライトが見やすかったけど、見るの難しい角度かな。
後方に立ってじーっとその姿の美しさを見つめていた。音声ガイドも充実。
神社に対する人々の信心深さを感じられる場所。みんなの礼が美しい。すずやさんで石切丸うどん定食も。ほっこり。
写真はすずやさんの。許可済。愛されてるー。
この商店街で買ったすべての食べものが美味しくて、田舎味噌は通販で追加を注文しようかと思ってます。
この日は、時間が余ってしまったので京都へ少しだけ行くのでした。
京都によっておこう
二条城近くの三國畳店さん(目的でしたが'お休み。翌日、一瞬だけ閉めていたとのことのお隣の神泉苑。
かつての歴史ある美しい景色を思い起こさせる場所だった。
大念仏狂言の土蜘蛛のくもの糸のお守りがありましたね。
ど定番の二条城も夕暮れ時の美しさは格別である。
嵐山で髭膝
toukenranbudanshi.hatenablog.com
多いのでブログにまとめております。
これ、次の日なんですよね。
播州清水寺で騒遠(ソハヤ)
これは、見に行くしかない。
2号。
肌の変化様々で反りの時代の前身を感じ取ることができました。ライトと角度すばらしい。
じっくり。トーハクから持って来ての展示の実現。重文指定の際に研いだことによる輝き。
今回の貴重な展示機会を作るまでのご苦労も。ありがたい。
古伯耆と表現される方もいて頷ける肌模様。
そして時代が古くともなんとも美しいことから、
当時から素材と鍛錬としては完成の域に達していたのでは?と思わせるロマンありましたね。
バスの便が少なくて乗らないと下山コースだったのでバスへ。
短い滞在になってしまいました。小腹すいたので相野駅前のたこ焼き屋さんへ。
6個入りを頼んだら4個(160円)しかないとのこと。
大丈夫と伝えると店のお母さんからまかないの巻き寿司が!
その場で食べて美味しかったを伝えまして旅の締めにほっこり。
ここのたこ焼き屋はオススメ。とろっとろタイプ。安い。
これが関西の基本のたこ焼き屋(商店街系/ご家庭系)の味といって過言ではないでしょう。
まろやかな新潟BEER!今回の旅も充実した内容となりました。
旅の帰りのお供にと、とり天をもぐもぐおいしかったです。
この日で3日目。充実した時間を過ごして遠征終了です。非常に濃い時間でした。
能楽の日々でもありました
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多いのでブログにまとめております。
おわりに
この月が一番遠征していた遠出をしていたという月だったのかもしれないですね。
この記事を書いているのがこの出来事の一ヶ月後だと思うとあっという間の時の流れと感じます。
好きなことをやりきりたいものですね。