刀剣遠征ふりかえりどんどん行きますよ。
本当は遠征中に起きたいろんなエピソードを細かく紹介したいのですが旅多し。
この月は人生はじめてのサークル参加をしました。
まとめ
はじめてのサークル参加。そのあと通販にも挑戦したチャレンジ続きの初旬。
パワーをためたぶん遠征も爆発。京都に岡山に兵庫県。
キョーハクの国宝展に岡山県立博物館と刀づくしです。
生まれて初めての同人活動
本を書くのって大変ですね。
いつも出し続けている人は本当にすごいです。
トーハクで三日月宗近見納め
『BRUTUS』国宝特集を購入してキョーハクの国宝展のスタンバイ。
この時期に来年の秋にキョーハクでの刀展示に期待高まりました(後に山城の国宝勢揃いとの情報。)。
その期待のさなかにトーハクへも。
いつものフォロワーさんに配りたくなるトーハクの無料招待券。二つの特別展が無料なんだよ。トーハクすげえがんばってる。 pic.twitter.com/KhPL4FDRvT
— ないな (@poponainai) 2017年10月2日
この招待券で自分をご招待。フランス人間国宝展。
どこに視点がいってるかわからずふわふわした世界につれてく作品も。
マジカルアジアも銭剣を見たかったので満足です。それにしても広い東洋館。
見納めかなと三日月宗近も見に行ったけど今日この時間で20人ほどの行列でした。
初めての同人活動
閃華の刻出ます。新刊です。サンプル用意しました。
— ないな (@poponainai) 2017年10月5日
刀剣用語を3つだけで使った超初心者向けの博物館の観賞本になります。よろしくおねがいします。
サークル名:刀剣遠征ないな(東7O05b)
タイトル:これならわかる刀剣観賞ートーハク編ーhttps://t.co/tGaaNG3wu2 pic.twitter.com/evl2RQ2c3d
本を出すことでいっぱいいっぱい。印刷の締め切りがギリギリで知識もなくて出せるかわからない状態。
出すと告知したときは、それらがようやくすべて片付いたのですが一冊も目にしてないまま。
それでも、刀剣乱舞きっかけで自身の体験を本にまとめて体系化できたのはうれしかったです。
SPARK12 閃華の刻 当日
サークル名:刀剣遠征ないな
pixiv:【閃華の刻火華2017】 新刊:これならわかる刀剣鑑賞トーハク編
準備をすませて開始時刻を待ちますがギリギリ。セッティングだけでも大変。
10:00になったらたくさん人が来まして、11:40には予定分を完売でした。
活動をご存じで買いに来て下さるかたも多くありがたいことでした。
また、手に取って確認してから買っていただける方もいたのでうれしかったですね。
無事に終了後は、肉や米を食べてもおなかが減って甘いものをたくさん食べては爆睡を繰り返す。
そんな、部活帰りの学生みたいな時間が一瞬とおりすぎる体力の使いっぷり。
遠征よりパワーが必要でした。文化祭の後のような祭のあとの余韻。
SPARK開始時の拍手の高揚感が忘れられなかったですね。
そして今気がついた。買ってくれる人がすごいんだと。
— ないな (@poponainai) 2017年10月8日
気づいたってのは、今日をひとつひとつ確認していると急に天から降りてきたような衝撃を受けたから。これは、期待なんだなと思うとそれに答えるものが出せているのかと真剣に思っちゃいますね。ただ作るだけじゃなくて。次出るならがんらなきゃ。 https://t.co/2pCW7cjeOQ
差し入れまでいただきましてうれしいおいしいです。
信玄餅おいしくて、バターサブレもおいしかった。
うなぎパイVSOPが予想をはるかに超えておいしかったのでこれはお土産として推したいですね
通販も挑戦
おっきいこんのすけの刀剣散歩を見て、大阪城地下を掘ってのとうらぶプレイ。
そのさなかに要望のあった通販も初挑戦。
通販開始しました。BOOTHを使った倉庫からの発送になります。入荷待ちとなりますので、気になるかたは「入荷お知らせメール」を受け取れるようにしてみてください。現在、印刷中です。
— ないな (@poponainai) 2017年10月11日
これならわかる刀剣鑑賞―トーハク編― https://t.co/c0WlBbILVc https://t.co/HBLfSohds3
新刊の初感想もいただいてうれしいですね。
このあと、準備も多々あったので1ヶ月ほど続けていました。在庫管理難しい。
一息ついたら、遠征の日々です。
キョーハクの国宝展
キョーハク国宝展。閉館20時まで。めちゃくちゃよかった。書の美しさを運筆でおい、仏像のやさしさと見つめ合い、巻物のコミカルさにサザエさんを感じたり、土器の圧倒的な美に驚いたり雪舟のすごさを目の当たりにしたりと最高にいい!友成も正恒も刀は見えにくいけど両片切刃の剣の肌が最高だった! pic.twitter.com/5LQjSwB2Qr
— ないな (@poponainai) 2017年10月13日
文化庁の正恒は目釘穴一つ。地黒はお隣の友成と見比べたい。刃文は見えない角度。
肌はまだ見えますがライト届いてないのでしゃがんだら映りが見えました。
反りがあると解説しているけど浅めです。友成は姿がいいがこちらもしゃがみたい。
映りの段々とした淡さがよかったです。
この日は、粟田神社さんところで念願のがま口御朱印袋をゲットしました。
京都散策は粟田神社と豊国神社までを中心に。いつもの徒歩ルートで初めて知恩院も。
国宝の三門から奥は初めて。二礼二拍手一礼を見た外国のかたにレクチャーしていました。
御朱印も鍛冶神社のもいただきました。
岡山へ今年一番の刀剣展示乱舞
岡山です。刀しか見るつもりない! 岡山県立博物館。
お堀の美しさを目にしながら早朝から挑みます。会館前待機。
そして刀剣はすべてがすごすぎた
当時の感想をコピペして持ってきましたが、すごかったです。圧倒的でした。
むり。はきそう。 刀すごすぎてライトに角度がパーフェクトで今まで見た刀の底力ばかり見せられて お前さんそんなすごかったのかーの連続をくらってしんどい。 10振見ただけで座り込みたくて移動しているのに。 約80あるんでしょ?しんどすぎて、ねえ光忠まだ? まだなの?ってなって休憩するわ!
刀ってすごいわ。 歯がガタガタ震える感性ダメージくる好みの刀があってな。 鑑賞レベルあがってきたおかげなのか、泣きそうにぐっとなる。はー(最高)。
岡山県立博物館で刀を手に持つ鑑賞会。時代ごとに5振を3分ずつじっくり周回。普段展示の館の刀を出して頂いた。SNSは許可どころか拡散希望。正恒を手に持つ機会がくるとは。軽い。そして厚みを見てと言われてこれが研ぎ減り!と茎との違いに驚いた。それでなお美しい。いい体験。#とうらぶ男子 pic.twitter.com/FtMaPj28D9
— ないな (@poponainai) 2017年10月14日
鑑賞後に手に取る鑑賞会を申し込んだ日だったので、古備前を手にする喜びも得ました。
お昼ごはんをたべて刀のパワーに圧倒された前半戦を振り返り。
最後に見た徳川美術館さん所蔵の国宝の光忠の圧倒的包容力の姿と
やさしさを持つ肌に覇気のある刃文を見てやっぱあんさんがナンバーワンというテンションです、
岡山県立博物館で「備前刀―日本刀の王者―」 感想まとめ
数と質で圧倒の84品。4種類の展示を一気に見せられた形で会館時間からいても全部は厳しい数。
イチオシは利恒。古備前の好みの豪壮系を久々に見たが完璧なバランスの身幅。
姿ですいこまれた。ダークホースは上杉太刀。太刀拵も横置き。
現代刀匠さんの展示も今まで見た中でも群を抜いた特集展示。
また備前おしだけあって祐定の歴史がわかる末備前から寛文も。祐定好きにはたまらないのでは。
Twitterでも目にする刀剣研磨プロジェクトの刀もありました。
特にだと52の上野大掾藤原祐定。幾何学的な刃文すごくて驚いたので上記書きました。
末備前から見たので祐定いいなーの連続。大太刀も三振ほど。法光は皆焼もあってこの大きさでこの変化と。
奉納刀じゃなくて実践刀かもとあって、太郎さんとバトルできる刀あるとなりました。
一番よかったのは好きだから徳美さんの光忠。
この地沸と映りをまぶしきった刀は見たことない。刃文も光忠そのもの。
国宝の正恒はここ最近国宝の正恒を見比べきった中でも好きなほう。なにより古雅。
肌目にそう色がエメラルドのような緑の光を盛んに発していた。
古備前でよく感じる私の感想なんだけど他と比較してもダントツの輝き。
包平がいい。うちのけでしょ!しかも目釘孔埋めが三日月型でシャレて愛おしい。
成高は白銀。鉄がもう違う。肌が棟におよぶのわかる浮きだちかたで品がある。
刃文がこぼれる。古刀にふさわしい小乱れと葉のくみあわせ。映りがグラデーションを与える。いい。
トーハクの上杉太刀はなんぞとなるスペシャルな輝き。
特にはばきもとの積乱雲のように唐突に現れる刃文にいたっけ!と鳥肌。
※ のちに保有している図録の押形で見比べましたが納得の変化でした。新発見。
助真が山鳥毛ばりに暴れた変化でシュパパパと訴えかけてくる刃文。
吉房は好きなふくやま美術館さんのだけどこれが圧倒的。兎耳がぴょこんと顔出すような刃文の変化。
一瞬おとなしい刃文なのに光飾すとギラッと魅せる。
助吉は朝の陽光のような刃文に飛び立つ鳥を思わせる棟に向かって強く変化する。
さすがの福岡一文字系列。
上杉太刀拵え羽ばたく鳥の姿がよく見える展示だった。兵庫鎖の厚みもわかる。
あの置き方と展示クッションより専用に用意したのかそういうのを持っているのか。
どちらにしろ高待遇展示。他の拵えはケース内に二つ以上のパターンだったことと比較しても。
トーハクの展示とこんなにも違うのかとびっくりしました。やはり刀は角度と光。
岡山県立博物館の見せ方が非常にすばらしかった。
徳川美術館さんの光忠も実力を十二分に発揮する展示。大人の腰の位置。子供の目線で万人向けでした。
図録で見返し。姿で鳥肌もの利恒はキョーハクのだったのかと。
図録は既存のも多いけど肌がしっかりと見える写真が多くてうれしい。
トーハクの短刀の景光をしっかりと見たので謙信兼光と見比べるの楽しみ。
山姥切国広そっくり!な現代刀は日州国正作。と日州でさすが。刃文が似てました。
満足して次へ。
バスの押しボタンのかわいさにときめきながら
いつものプレミアムまんばでフィニッシュですね。
ふくやま美術館で江雪左文字もじっくりね
ふくやま美術館で江雪左文字。好きな貞宗と長義もあってじっくり鑑賞していた。そして許可もらっての撮影タイムも(SNSは禁止)。2年前に見たときより、肌を見る力が上がったと感じる。見えてくる刀のきめ細やかさが。どれもいい!
— ないな (@poponainai) 2017年10月14日
絵画はピカソやキリコと好みのあって楽しんだ。#とうらぶ男子 pic.twitter.com/3ioHcmUVwR
岡山にいったらその足でふくやまへとなりますね。
江雪さんはいつも展示不遇で本気を見せることができていないかもと思います。
黒川古文化研究所で籠手切郷(篭手切江)
次の日は兵庫県へ。
黒川古文化研究所で籠手切郷(篭手切江)。バニラビーンズまぶすように地沸が美しい。364g(刃長47.6cn)。まさかの肌見せ強調展示だった。おかげでつんでるはだの細かい動きが見えたのが収穫。吉光の青さもわかる。イチオシは粟田口国安のつみ。照明強く太刀はしゃがんで。#とうらぶ男子 pic.twitter.com/wJNsFRkRp8
— ないな (@poponainai) 2017年10月15日
水戸家伝来のビッグ長谷部国重は映りが見やすかった。
肌を中心に照明を当てるだけで様々な変化が読み取れてよかった。これ今まで見た長谷部で一番見やすい展示。
国友も映り激しかった。他も映りがほんと見やすくて棟の肌もメキメキ。
大好きな伏見貞宗の地景って日本庭園の白砂の刃文の様。
キャプション見るとグラム数が。一番細くなってた宗吉は502g(刃長69.8cm)。短刀が150g前後。
刀は書籍とか解説ではバットサイズとか約800gといわれるようにおよそそれ。
兼光になると947gのも。つまり、古刀は軽い。
研ぎ減りもあるだろうが数字で見て三日月むねちかどうなるんだろうと気になりますね。
絶賛しているけど今回は肌見せ展示なので刃文の変化がわからない刀は多め。照明もきつめ。
太刀はしゃがめば金筋までくっきり見える。
光が強い場所は弱く反射させたらじっくり見える。いいの多いので休憩しつつですね。
黒川古文化研究所に行こう!
なお、送迎バスは11:00の一番早いのに乗ったら10:52で満席で即出発となったので注意。
電車もギリギリその時間到着なので早め行動を。今回はコンビニ前に止まったので停車位置は注意。
これは、展示のたびに確認をしたほうがいい場所です。あの坂を登るのはちょっと大変ですからね。
ツマガリでお休憩
黒川古文化研究所の最寄駅の苦楽園口の隣である甲陽園駅でパンとケーキ。
ビゴの店でパンを買いあさりツマガリでシュークリームを堪能。
しっかりした生地が中のクリームの全てをうけとめるお味。どこかなつかしい。
クッキーも美味しかったのでお土産決定。人がめっちゃいて噂通りの人気店。
二階の喫茶店で美味しいコーヒーといっしょに10種類ほどのケーキの中から選べて
かつ、自分でケーキを直接見に行って注文してもいいよシステムでした。
ビゴの店はチェーン店。でも、安くて美味しい。兵庫のパン屋さんはチェーン店があなどれない。
これだけ美味しい店でもパン屋激戦区バトルでは撤退することもありえるぐらい
兵庫(神戸より)は美味しいパンであふれている。オススメです。
博物館の刀の展示方法に思う
黒川古文化研究所さんも子供や車椅子の視点で見たら太刀は刃文が見やすい位置といえます。
大人の腰の位置の高さってのは刀の展示の一つの回答なんだろーなと岡山県立博物館とあわせて思いますね。
状況によりますけど。
そういう意味では一関市博物館さんの照明が今まで見た刀の展示では群を抜いてるし設備からして違いましたね。
なお、偶然かもしれませんが私が出した本はまさにこの一点をついた超・初心者本になっております。
そしてまだまだ遠征にとうらぶにと楽しみが
映像を見ているときはこんなテンションです。
刀剣散歩録画勢ですが、楽しいですね。 五虎退は映像でも青みを感じるー。うわーほらー。そこ!ものうちが青の塊なんだよ!最高。 二重刃は確か確認できた記憶。最近の展示より映像のが見やすい。 謙信景光は映像で先に見るか悩むが見る。続き。こんな声なのかー!(いない)。 鷹山好き。茎の色やべえ。肌やべ。次回は髭切!
また、「ホテルニューオータニ×山姥切国広 特別宿泊プランを発表します」の一言にびっくりした文京区。
コラボもお盛んです。
この時期に刀ステの新作注目に仙台行きの遠征ルートを考えておりました。えんせいえんせい。
刀剣業界の風向きも変わってきましたね
刀屋さんでもらった9月発行の刀剣界。刀剣女子というワードは使わず「刀剣ブーム」というくくりで近年の刀剣ファンを迎えているご様子。それだけ、認知されたってことなんだろーなー。記事内で興味深いのは「刀剣評価鑑定士」の資格制度がそろそろできるみたいね。 pic.twitter.com/296s1BdOiZ
— ないな (@poponainai) 2017年10月21日
私が今もこうやって遠征しているのもよい出会いに巡り会えたから。
はじめに惚れた短刀が会津新藤五。しばらくそれを超える好みの短刀がなかったときに出会ったのが伏見貞宗でした。あれ見てから人生が文字通り変わった。実はこのときの刀剣遠征を最後に遠征しまくってもなと思っていたんですよ。でもね。伏見貞宗がね。まだだろって引き止めたんだよね。サンキュー。
— ないな (@poponainai) 2017年10月31日
もう少しだけ続くんじゃよですね。
おわりに
この月が今年一番行動力が前掛かりになった年かもしれないですね。
やるぞーという気持ちでいっぱいでした。少し休憩したらまた遠征。
秋まっただ中の京都を楽しみに10月が過ぎ去るのでした。