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#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

移転前の刀剣博物館で豪華な刀剣達を見に行った話

今年、両国に移転する代々木の刀剣博物館さん。
いよいよ移転前の最後の展示となりましたので見に行ってきました。
今回はなんと撮影OKで明石国行を写真に収めることができたのです。

一言レポート

まとめ

  • どの刀剣もすばらしくて(国宝・重文・重美中心)何度も行きたくなる展示だった
  • イチオシは宗吉。誰が見てもわかる映りはお見事。
  • 明石国行。粟田口国安。村正。龍門延吉。当麻国行。五条兼永。どれも見惚れます。

代々木感謝祭 刀剣博物館開館50年にわたる寄贈名品展

2017年1/5日(木)〜3/31(金)までとけっこう長い展示です。
寄贈された所有刀剣を中心にほぼ重美・重文・国宝しかない豪華な刀剣展示になります。
目録はこちら(※PDF)

刀剣博物館について

代々木は今回の展示で見納めです。
来年、両国で新刀剣博物館としてリニューアルされます(参考資料 ※ PDF)。

明石国行の情報まとめや前回見に行ったときのレポートはこちらをご参照ください。

toukenranbudanshi.hatenablog.com


感想

今回は、速報レポ気味にしてあと2回は見に行こうと思います。
ポイントは寄贈者で、この方々を抑えるだけで近代の刀剣の歴史をまるごと追うことができます。
また、刀装具の感想はぐっと抑えて刀剣にしぼりますね。

1. 刀 銘 村正 (高松宮宣仁親王

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  • あの桑名の村正展でも展示されていた一振。もともとこちらの刀剣です。
    • そのときの感想は、メモを見直すとぬぼーんとした匂立ちの箇所ありでした
    • ハバキ元から大きくのたれたその先にスススと三本ほど目立つ箇所あるんですよね
    • 図録の写真でもぼやーっとわかる箇所ありますね

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  • 今回見た感想は、そこまでは見ることができていなくて銘を楽しみましたね
    • THE村正な銘が好きなんですよね。とくに二代が。

2. 短刀 銘 兼氏(細川護立)

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  • 銘入りは珍しいのです。そう、これもふくやま美術館で展示されたばかりの短刀ですね。
  • この、へたくそ!っていいたくなる愛らしい大きくて大胆な銘はお気に入りです

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  • 肌の全体に沸がついたキラキラを楽しめると思います
    • 写真だと根本がわかりやすいかな。白い斑点のように見えるかも。
    • 文化遺産オンラインの解説より、一面に細かに沸ゆる ですねまさに。

3. 短刀 銘 清綱(古河從純)

  • ちょっとだけ見ました。次回じっくり見ます。
  • 刀匠特徴の予習
    • 周防国
    • 鑢目が鷹の目(縦に<<<<の状態)
    • 押形を見ると、帽子がかわいらしいかも
    • 解説より短刀は、小互の目がつれて小丁子を交えが、わかりそう。逆がかって匂立ち。

4. 太刀 銘 兼永

  • 五条兼永ですよ。なんとまあなまめかしい。
  • 刀剣の色を読み取るとき、うっとりする美しさが伝わりました。
  • これも、今度じっくりみたいですね。

5. 太刀 銘 宗吉

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  • 今回のイチオシです
  • 遠くからひと目見て、ヤバイ物をみてる体中がふるえ、冷静になって2周目見たときも同じ感想。
  • さすが後鳥羽院七月番鍛冶ですね。番鍛冶な人たちはどの人もすごいです。
  • 調べると、あの備前刀剣王国でも展示されていましたね。
  • 磨り上げなのに腰反りもちゃんとあります。

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  • なんといっても、映り。映りってどれ?っていったら指さして教えることができる見事さです。
  • 映りと本来の刃文のコントラストがすばらしく、隙間の影が刃文にみえて三重刃文に見えてきます
  • 身長が180cmあれば(背伸びした)上から見下ろせる角度になり、棟にまでわたる地斑映りはお見事です。
  • 図録の解説より、明瞭な暗帯部を伴った地斑映り立つとのこと。当時の図録はこちら

6. 国宝 太刀 銘 延吉

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  • 龍門延吉です。
  • 千手院派。
  • 第一印象はその色ですね。透き通って見えました。刀剣にもこんな色がと感動的でした。
  • とにかく明るいんですよ。解説も明るく冴えたとありましたが、まさにです。
  • ハバキ元の映りの山がとても美しいです

7. 短刀 銘 相模守藤原政常

  • ちょっとだけ見ました。次回じっくり見ます。
  • 予習
    • 刀、脇差は少なく、短刀が多いとのこと
    • 直刃なら匂い口締り、ほつれたものなどある
    • いろんな刃文の表現をできる人だが、その場合は、匂い口沈みごころ

※ 4~7は、木村篤太郎

8. 太刀 銘 真景

  • さねかげ
  • お気に入り
  • 棟にまで伸びる大板目がすごい
  • 南北朝の人?でも、目録には平安時代と書いているから違う人なのかも。

9. 太刀 銘 真則

  • さねのり
  • ちょっとだけ見ました。次回じっくり見ます。
  • 目釘穴4つなところしか見てない

10. 太刀 銘 信房作

  • 信房は好み。これもいい。
  • 帽子ののたれに沸びかり。
  • 乱れ映りがレース状にできています。

11. 刀 無銘 伝長重

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  • 長義の兄と伝わっている
  • どう見ても相州伝でしょ!ってなるのたれと沸の羅列が魅力的
  • はたらきが多い刀は見ていて楽しいです

12. 薙刀直し脇差 銘 真利

  • さねとし
  • ちょっとだけ見ました。次回じっくり見ます。
  • 今まであまり見たことがない謎な人の認識

※ 8~12は、尾津喜之介

13. 国宝 太刀 銘 国行(来)

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  • ご存知、明石国行。説明不要ですね。写真では見事な輪反り。
  • 蕨手丁子はたっぷり堪能することができました。見やすい。

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  • 今回は、ハバキ近くの茎と刃の境目のテラっと感のステキさに気づけました
  • ハバキがない状態で見たいです

14. 国宝 太刀 銘 国行(当麻)

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  • 当麻国行です。こちらも、明石や2の兼定と同じくふくやま美術館で展示してました。
    • そのときの感想は、見るのが難しいと行って帽子の宇宙間に夢中でした
  • 今回は、物打付近の食違刃がくっきりと見れて魅力的
  • 白さが目立ちつつ、映りもいいと感じました
  • この刀をしっかりと見極められるようになりたいですね

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  • 銘の国のかまえが特徴的ですよね

15. 無銘 伝正宗(武蔵正宗)

  • 拵の形がまさに宮本武蔵といえばの拵の形。そちらに目がいきました。
  • さすがの刃文と肌ですよね、正宗。これは比較的特徴がわかりやすいかと。
  • 刃中の働きが多いので、時間をかけてじっくりと見たい作です

16. 太刀 銘 備前国住人雲次 正和二二年十月日

  • 大丸の帽子がよくわかります
  • 山城伝っぽさがあるなーと見ましたが、雲次(備前伝)で納得。白さ目立ちますよね。
  • あと、輪反りっぽさも解説あわせてあるとわかります
  • わかりやすい匂口しまりです

※ 13~16は、藤沢乙安

17. 太刀 銘 豊後国僧定秀作(鈴木嘉定)

  • これぞ、匂口うるみごころ。うるみがよくわかります。
  • ゼリーのようなやわからさを地鉄から感じます
  • 銘が大変力強い
  • 行平の師匠とも

18. 太刀 銘 国安(篠原三千郎)

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  • ひと目見て、粟田口国安。それも、ふくやま美術館で展示のとすぐにわかりますね。
  • 特徴的な肌。そして、写真のとおりでここですよ。この物打の空間が二箇所。
  • 肌立ちに刃文の蕨手丁子の兆しがいいですよね

19. 来国俊 元亨元年十二月日(青山孝吉)

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  • 国俊は晩年の80歳をすぎた(二代説じゃなくて一代説派です)三字国俊が好きでこれもそう。
  • 鋭角な帽子が大変魅力的でまるで富士山!って思いましたけど写真撮ってない。
  • 来肌がよくわかる肌の空間となる箇所がちらほら見えます。写真取るのは難しいですね。

20. 太刀 銘 元真(大槻孝治)

  • もとざね
  • 青江派ってあったっけ?って思ったら解説に青江風とあって納得。
  • 樋が長く帽子までつきささっているのがおもしろい

21. 太刀 銘 正恒(岡野多郎松)

  • 肌と棟を追うといつも見ている古備前だなとなりますが、驚きの姿。
    • 備前の光をおびたつみつみの肌がすてき
  • その身幅ですよ。豪壮です。
  • ハバキ元の大きな空間に見える白い塊が映りならすばらしすぎます。

22. 太刀 銘 友成作(林田等)

  • 刃長が96.1cmとかかれているとおりで非常に長いです
    • それでいて友成らしく優美な古備前ですね。
  • 姿見に夢中でしたが、あまり長い時間見てないので次回特徴をとらえたいです。

23. 太刀 無銘 福岡一文字(ウォルター・コンプトン)

  • これは一文字のなかでもすごいですよ。違う。
  • 茎が愛おしいです
  • 焼きが高い高い。
  • 今まで見た福岡一文字のなかでも大変好みです。
    • 則宗の作として伝わっていると調べてわかって納得です。
    • 10年前の展示図録の、備前一文字に掲載されてますね。
  • これほんといいので、もう一度見極めたいですね。

おわりに

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今回は事前予習とまとめながらいろんな図録や刀剣本と照らして解説混じりにまとめてみました。
そろそろ、二度以上刀剣を見る機会やあの図録で見たとなる刀剣が増えてきてまた違ったおもしろさです。
今回は展示の古書や拵などの刀装具はまとめてないですが、どれもよいのでまた行きます。