#とうらぶ男子

男が刀剣乱舞にはまった。ゲームをきっかけに博物館へ刀剣を見に行ったり、関連する土地に足を運んでみたり

ふくやま美術館で念願の江雪左文字を見てきた

今回の遠征は広島県です。
三が日に厳島神社に行ったあとに福山で宿泊して朝一で念願の江雪左文字を見てきました。
日展示の3口との遠征レポートになります。

まとめ

  • 江雪左文字は地鉄の黒さが際立つ儚さを感じさせる魅力あり
  • 展示された刀剣3口はどれもすばらしい代物。大好な正恒を筆頭にどれも見ていてあきなかった。
  • 写真撮影は腕章をお借りして許可をもらいましょう。 SNS禁止

ふくやま美術館とは?

広島のJR福山駅近くの福山城跡地内にある美術館のことです。
美術館なので、普段も今回も絵画の展示がメインのようです。

開館時間は?

●住    所  〒720-0067 広島県福山市西町二丁目4番3号 電話084-932-2345 ファックス084-932-2347

●開館時間  9時30分から17時

●休  館  日  月曜日(祝休日の場合,翌日)、年末年始

●観  覧  料  所蔵品展 : 一般300円(20名以上の団体は2割引,高校生以下無料)
                *「ふくやま書道美術館 所蔵品展」もご観覧いただけます。

9:30からになりますね。
美術館や博物館は定番の月曜日お休みです。
気になる月ごとの休館日や展示内容は、PDFでまとめられています。

刀剣展示について

今回は、美術品の展示と一緒に刀剣も展示されておりました。
冬季所蔵品展 「野田弘志 細密なる挿絵原画の世界」ですね。
以下、公式サイトより展示物の内容を引用します。
以下の3口です。

正恒       国宝 太刀 銘正恒 
           梨子地桐紋蒔絵糸巻太刀拵

国光       国宝 短刀 銘国光(名物会津新藤五)

左文字     国宝 太刀 銘筑州住左(江雪左文字) 
           国宝 黒漆研出鮫鞘打刀拵

そう、この中にあの、江雪左文字 が展示されているのです。
過去の展示より絶対に見に行きたいと思っていたので行ってきました。

開催時期は 2015年12/9 ~ 2016年1/17まで

ブログ書いてて思いましたが今日までなのでした。
でも、またやると思いますよ。


準備

今回は、広島県の宮島を満喫後、JR福山駅の近くのホテルに宿泊しました。
宿泊の場合は、駅周りであればどこでも徒歩県内だと思います。
朝から開いている店は少ないので、軽く済ませて早朝から動きました。

また、この日は午後から京都国立博物館に行く予定を立てていたので、午前中だけの滞在になります。

当日

ふくやま美術館の開館は、9:30。
それまでに福山城をぐるっと散歩です。
私のルートは「福山城文化マップ」の以下の写真をご参考まで。

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右下の丸で囲ったところが、そのまま、JR福山駅の北側になります。
降りて目の前が早速、福山城です。
駅降りて見上げるといい天気でした。

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福山城

朝の9:00前から福山城を目指します。
敷地内は大変ひろく、また朝からあいているので散歩しながら周囲の景色を楽しみました。
そのまま、9:00に開く福山城博物館をめざします。

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なお、当日参考にした以下の福山城解説レポートが大変参考になりました。

城めぐりチャンネル 福山城 [前編] 福山城 [後編]

福山城博物館

福山城博物館はサイトより、9:00開館です。 天守閣内の常設展示が5Fまであり、
最上階へ登ることができるのですが、
私の本命はふくやま美術館。20分ほどと急ぎ足で中を堪能しました。

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最上階から望む景色は気持ちよかったですけどね。
ふくやま美術館を上から確認して移動します。

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ふくやま美術館 到着

福山城博物館で時間調整をして、そのまま徒歩3分ほどの場所にあるふくやま美術館へ。

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二人組の審神者がいるぐらいで、一番乗りで動くことができました。
このあと、1時間堪能するのですが、そのあとはちらほらレベルで審神者がおりましたねー。

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まずは入り口左のロッカーを使いましょう

これ、私は場所がわからなくて展示会場入口で聞いてしまいました。
2Fが会場なので、1Fに降りてもどってきたので注意が必要です。
まずは、旅行者や移動者が多いと思うので身軽になりましょう。

受付後、2Fの展示場入り口の受付で腕章を借りて撮影許可を

1Fでは、展示チケットだけの購入です。
2Fの展示入り口で撮影許可を早速もらいましょう
以下、TwitterのRTより引用です。

つまり、腕章があれば撮影できるのです。
SNSは禁止。もう一度いいますが、SNS禁止ですよ!
よって、今回は鮮明に撮影した刀剣をご紹介できないのが残念ですね(いやー残念だなー)。

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ロッカールームに荷物をおいて、腕章をビシっとつけるわけです。
私は1Fへ荷物を置きに戻りましたが、そのまま受付をすませれば展示会場へ。

江雪左文字 ご対面

展示室内はそれほど広くなく、コノ字型にぐるっとまわると展示は終わりといったつくり。
奥にですねー。いましたねー。左から、正恒、國光、左文字が。
以下、手元の写真とメモと図録と一部キャプションの解説を引用してまとめとします。

展示場所のイメージはいつも参考にさせていただいている 刀剣訪問ブログさんをご参考ください。

blog.livedoor.jp

今、観たい!小松コレクション ベスト3

  • キャプションより
    • ゲームやアニメをきっかけに日本刀注目浴びてますよねーの書き出し
    • 国宝7口、重要文化財6口を保有する ふくやま美術館
    • 熱いリクエストにより今回の展示(審神者かな?)
    • 3口厳選したよ(最高ですよ)
    • 「鉄の芸術」ここにあり
    • 様々な役割を果たした日本刀をご堪能あれ

※ 全文を引用するわけにもいかないので、文章を読み取った個人の感想として

国宝 太刀 銘 正恒(まさつね)

meitou.info

蜂須賀正恒とよばれることもあるそうです。
正恒は古備前で一番好きな刀工なので興奮していました。
どれくらい好きかというと、家に帰って図録の写真をトレーシングペーパーでなぞるぐらい好きです。

  • キャプションより
    • 友成(鶯丸作った人ですよの、わかってるアピール)と双璧
    • 正恒は歴史とともに複数人いたよ
    • うぶ茎。広直刃長に小乱・小丁子を交え、全体に足・葉が入った刃文
    • 小鋒で腰反りが高く踏ん張りがついた優美な姿、よく整った小板目の鍛え肌
    • 正恒の最高傑作

メモでも、鋒が今までみた刀剣のなかでも過去最高に細い?親指ぐらい?って書いてました。
図録の原寸大に指あてててみても、小さいですね。
この小切先で腰反り高いのが好みなんですよねー。

国宝 短刀 銘 国光(名物会津新藤五)

meitou.info

今回、一番おどろいたのが、この国光。
今まで見てきたどの短刀よりも好きかもしれない直刃っぷりが最高でした。

  • キャプションより
    • 鎌倉鍛冶の事実上の祖である国光
    • 沸を美しく力強く表現し、作風は弟子の行光や正恒らへ(相州伝)
    • 定番の『享保名物牒』 に記載

私のメモでは、これすごい、鋒の刃文がめちゃくちゃ美しいと残しています。
手元の写真を見ても笑っちゃうぐらい直刃がきれいですね。

国宝 太刀 銘 筑州住左(江雪左文字)

刀の由来といい、付属の打刀拵のデザインのすばらしさといい、最高でした。

  • キャプションより
    • 現存する唯一の左文字の銘が残る太刀
    • 身幅が広く、鋒が伸び、磨り上げ、
    • 腰反りの高い豪快な姿に南北朝の時代の特徴
    • 板目肌がつんで地形が入り、大模様の乱刃に沸がよくついて明るく冴える
    • 打刀拵
    • 柄:黒漆塗の鮫皮を燻皮で菱巻き
    • 鞘:鮫皮を着せたうえで黒漆を塗って研ぎ出した堅牢な造り

メモより、まず豪快な乱れ刃に驚きました。
あと、思った以上にそってるなーってのと身幅があること。
綺麗な黒さがあり、儚さを感じると書いてます。

三口を見た感想

  • 江雪左文字目的できたのですがが、どれも好みの刀で大満足の1時間でした。
  • じーっくりと見ることができて、はじめ20分は独り占め状態でした。
  • 写真撮影も、パシャパシャと好きな角度、拡大図観たい箇所を目で実物と照らして堪能
  • お子様連れのお父様?から写真撮影していいの?って聞かれて、腕章の話をしました。
  • 係の人が館内で見守ってくれています
  • 私は赤鉛筆でメモをとっていたのですが、その係の人にボールペンはダメです!と勘違いされたので、誰が見てもはっきりと鉛筆とわかる文具のほうがいいと思います。
  • 審神者はニワニワしていました。
  • 刀剣は本当にこの3口だけだったので、1時間あればたっぷり堪能できますが、もっと見たかったかなーってのは家に帰って図録を見るとそう思っちゃいますね。

ミュージアムショップで図録を買いましょう

2Fで展示を堪能後は、同階に書籍や図録が自由に読めるので堪能するのもよいですね。
その足で1階へ降りて、目当ての図録を買います。

3冊あり、結局全部買うのですが、軽く紹介しますね。本当は一冊あれば十分ですよ。
一冊、1300円か1600円です。

国宝の名刀 -京都国立博物館と小松コレクション-

今回の3口すべてのっています。発行日、2012年12月15日。
白い冊子です。平成24年の展示のさいの図録ですね。
巻頭は、後鳥羽上皇のお抱え鍛冶のお話で巻末は用語解説。

キョーハクの展示物とのコラボで古備前から相州までたどっています。菊御作も掲載

国宝の名刀 -徳川将軍家ゆかりの刀剣-

青い冊子です。2010年6月19日初版。
小松コレクション13振の写真が1,2枚にわたって掲載。
そう、キャプションの解説にもあった刀剣すべてがここに。国宝だらけです

これもオススメなんですよねー。
もちろん3口すべてのっています。
巻末は参考資料程度。刀剣に解説を集中させています。

国宝名物日向正宗 -三井記念美術館と小松コレクションの名刀-

写真だと左下。百入茶色?に近い冊子です。2014年10月12日発行。これが一番新しいですね。
相州伝にしぼった丁寧な解説だけでなく、備前刀や山城鍛冶の三章にわけたグラビアが魅力的な23振
調べ物したい人にはお好きな構成じゃないでしょうか。

三井記念美術館に行きたくなる新たな刀との出会いを案内してくれる図録ですね。

おみやげは駅前の老舗のもみじまんじゅう

tabelog.com

生もみじまんじゅうというふつうとは違いますが、もちもちでおいしかったです。
食事のタイミングがないかたにオススメです。朝からあいてますよ。


おわりに

今回はそのまま新幹線で京都へ行き、京都国立博物館で刀剣を堪能したので午前中の短い滞在でした。
岡山の備前刀関連の博物館に行きたい人は、意外と岡山と広島が遠いので注意です。
こちらを訪れる際は、なにかのついでに行きたいと思いますので、時間を参考にしていただければです。

私は行ってよかったと思える展示内容でしたが、
江雪左文字にめちゃくちゃ愛がないとヘタすると5分で終わりかもしれません。
博物館ではなく、美術館の中にある刀剣という位置づけなのはご注意ですね。

ただ、今日までなんですけどね...。